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2019年11月 9日 (土)

あなたのチームは、機能してますか?/パトリック・レンシオーニ

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「ばらばらなチームは折れた手や足のようなものだ、と夫が話すのをお聞きになったことがあるかしら?治すには必ず痛みがともなう。きちんと治療するには、もう一度折らなくちゃいけないこともある。そして、二度めはわざと折るので、一度めよりもずっと痛い」
 長い沈黙の後、会長は言った。
「わかった、キャスリン。きみの言うとおりだ。やるべきことをやってくれ。じゃまはしない」

モデルとなっている会社はもともと資金が潤沢で、経験豊富な経営陣がいて、技術で優っていて、人脈もある会社。

ただ、チームとして機能していなかった。

そのため、ライバル社に後れを取っていた。

業績不振のため、CEOは解任される。

150名の社員の頂点には古くさいブルーカラー企業出身の女性キャスリンがやってきた。

彼女はチーム作りの天才だった。

チームは次の五つのことから機能不全に陥る。

第一に、チームのメンバー間の「信頼の欠如」である。

これは本質的に、グループ内で弱みを見せようとしないことから来ている。

チームのメンバーが、互いに自分のまちがいや弱みを隠そうとすると、信頼の基盤をつくることはできない。

信頼を築けないことが問題になるのは、それが第二の機能不全、「衝突への恐怖」を生み出すからである。

信頼の欠如したチームは、腹を割って激しく意見をたたかわせることができない。

あいまいな議論や慎重な発言が多くなる。

健全な衝突がないと、チームの第三の機能不全、「責任感の不足」をまねく。

チームのメンバーは、オープンな激しい議論のなかで意見を出さなければ、会議中に表面的には同意しても、本当にその決定を支持し責任感をもつことはできない。

本当に責任をもって支持する姿勢がなければ、チームのメンバーは、第四の機能不全、「説明責任の回避」に走るようになる。

明確な行動計画に責任をもって取り組んでいなければ、いくら集中力と意欲をもった人でも、チームのためにならない行動や態度をとった仲間をとがめるのに躊躇することがある。

互いの説明責任を追求しないと、第五の機能不全がはびこる環境が生じる。

「結果への無関心」が起きるのは、メンバーがチーム全体の目標より個人のニーズや自分の部門のニーズを優先させたときである。

だからチームを機能させるには、この逆を行えばよい。

第一に、互いを信頼する。

第二に、アイデアをめぐって遠慮なく衝突する。

第三に、決定や行動計画に責任感をもって取り組む。

第四に、計画を守らなかった場合、互いの責任を追求する。

第五に、チーム全体の結果を達成することを重視する。

本書ではそのことが物語形式で語られている。

組織のすべての人間におなじ方向を向かせることができれば、どの業界でも、どの市場でも、どんな競争相手に対しても、どんなときでも、圧倒的な優位に立てる。

チームを機能させることは組織として永遠のテーマではないだろうか。

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