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2019年12月 5日 (木)

お金の流れで探る現代権力史/大村大次郎

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 歴史というものは、とかく、「出来事」を中心に「政治」の文脈から語られがちである。しかし、歴史を本当に動かしているのは、お金、経済である。「出来事」「政治」の裏には、必ず何かしらのお金の問題が絡んでいるのだ。

本書は、世界の近現代史を、「お金の流れ」から探っていき、読み解いていこうという趣旨を持っている。

例えば、アメリカが覇権国家となったのは、第一次世界大戦後である。

第一次世界大戦前後、戦争によって生産力が下がったヨーロッパ諸国は、アメリカに大量の軍需物資を発注した。

戦地から遠く離れていたアメリカは、戦争被害をまったく受けなかったため、莫大な戦争特需を受けることになった。

アメリカはヨーロッパ諸国に対し、巨額の債権を持つことになった。

アメリカは、第一次世界大戦後、世界一の債権国になった。

第二次世界大戦前までのアメリカは、ヨーロッパなどの紛争には関知しない「モンロー主義」と言われる方針を採っていた。

アメリカという国は、自由主義であり、個人主義である。

個人個人が自己の利益を追求するのを是とする国民性がある。

今、トランプ大統領はアメリカ第一主義を掲げているが、歴史を振り返ると、原点に戻ったといえなくはないのではないだろうか。

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