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2020年1月 7日 (火)

日本軍はこんなに強かった!/井上和彦

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 インドでは、インパール作戦は「インパール戦争」と呼ばれ、対英独立戦争として位置づけられている。したがってインド人は、日本が〝侵略戦争〟をしたなどという歴史観をもっていない。なるほど当時の写真にも、街道を進軍する日本軍将兵に沿道の住民が笑顔で水を差し出すシーンが写っており、日本軍が〝解放軍〟として迎えられていたことがよく分かる。

本書は筆者が、アジア・太平洋各地の戦跡を歩いて地元の人々の話を収集してきた記録である。

日本ではあの戦争は「侵略戦争」だったという考えが一般的だが、実際、現地の人々から聞く声は日本軍を称賛し感謝する声で溢れていた。

逆に日本軍を批判する声など耳にしなかった。

いったいこれはどういうことなのか?と思ったという。

こんなエピソードが本書に記されている。

2014年9月1日、来日したインドのモディ首相は、安倍首相との日印首脳会談で両国の安全保障および経済関係のさらなる関係強化と友好関係を発展させることを宣言した。

だがその翌日、モディ首相はチャンドラ・ボースと親交が深かった日印協会顧問の三角佐一郎氏(99)に会い、車椅子の三角氏の前に跪いて手を握りしめ感謝の意を表している。

三角氏は、かつて佐官待遇で参謀本部に勤務し、インパール作戦の立案等に関与した〝インド独立〟の功労者の1人だったのである。

この劇的なシーンは、インドのマスコミで大きく取り上げられ、インドの外務省スポークスマンがその感動の瞬間をツイッターでツイートするほどの大ニュースだった。

しかし、日本のマスコミがこれを取り上げることはなかったという。

つまり、日本のマスコミの報道がいかに偏ったものであるかということ。

確かに、あの戦争がすべて正しかったとはいえないだろう。

しかし、少なくとも、いろんな見方を公平・公正に報道するのがマスコミとしてのあるべき姿なのではないだろうか。

多くの人が思うことはただ一つ。

「本当のことを知りたい」ということなのだから。

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