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2020年1月25日 (土)

エクストリーム・チームズ/ロバート・ブルース・ショー

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 一般的な企業とチームは、「末期的な『良い人』病」にかかっている。みんなで仲良く固まるだけの「小さな白ウサギ文化」を生み出してしまっている。


本書が注目する先鋭的な企業はチーム制の持つポテンシャルを理解し、新たなアプローチを実験していこうという意欲がある。

こうした企業で活躍しているチームのことを、著者は「エクストリーム・チーム」と呼んでいる。

一般的な企業の先を行く大胆かつ新しいアプローチを果敢に取り入れているからだ。 

一般的な企業とチームが、「末期的な『良い人』病」にかかっているのとは反対に、エクストリーム・チームは、目標を達成するためには衝突や緊張関係が必要だと心得ている。

エクストリーム・チームは、気まずさを恐れない環境を作る力がある。

そうすることによって、生産的に衝突を表面化させ解決している。

先鋭的企業は、革新的な方法でチーム制を活用し、ライバルを打ち負かしている。

こうした企業のエクストリーム・チームには、5つの成功のための方法がある。

第1に、執着心を共有する

エクストリーム・チームのメンバーは、自分が手がけている仕事と、自分が加わっている企業に対し、強いこだわりを抱いている。

カルト的と言えるほどの熱の入れようで、自分たちの力で世界を変革するのだと考えている。

逆境も克服できると心の底から信じている。 

第2に、採用は能力よりも適性

エクストリーム・チームは、メンバー個々人の資質を重視している。

チームの目標達成に寄与する意欲、価値観、気質を兼ね備えたメンバーが適切にミックスされるよう、独自の手法を導入している。

企業やチームの文化にフィットする人材を採用し昇進させる。

そうした人材にチームへの参加を求め、そうでなければ去ってもらうことも辞さない。 

第3に、ビジネスの焦点を絞ると同時に広げる

エクストリーム・チームは、目標達成につながる限られた領域を猛烈に追求していく。

優先事項に最大限の時間を注ぎ、余計な気を散らせることは徹底的に排除する。

その一方で、現状の製品やサービスの先を行く成長をつかむべく、新たな機会を発掘するための時間、リソース、自由裁量権を広く確保している。 

第4に、ハードかつソフトな企業文化の追求

エクストリーム・チームは、一般的なチームよりハードでもあり、ソフトでもある。

はっきり定められた目標に向かって目に見える結果を何が何でも出していくという点では、こうしたチームの文化はきわめて厳しい。

自分たちの弱点にはオープンに対峙するし、パフォーマンスを発揮していない者を見逃さない。

一方で、協力、信頼、忠誠心が自然と育つような環境作りへの協力も惜しまない。 

第5に、気まずさを恐れない

エクストリーム・チームは衝突を恐れない。

むしろメンバー間の衝突を推奨することもある。

たとえ気まずい事態になるとしても、話し合うべき問題に対してぶつかり合うことで、より良い結果につながると信じている。

イノベーションのために大きなチャレンジやリスクに挑む力も重視する。 

以上の5つである。

本当の意味で、強いチームとは何か?ということを考えさせられた。

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