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2020年1月31日 (金)

脳からみた心/山鳥重

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 絵画的表現の能力と言語的表現の能力は解離して冒されうるものである。一方が壊れたからといって、かならずしももう一方が同じだけ壊れるというものではない。

本書が書かれたのは1985年、今から35年前である。

しかし、その時代であっても脳の機能はかなり解明が進んでいたということがわかる。

例えば、私たちが見るイメージはイメージそのものとして先験的にあるのではなくて、神経系が分割して運んでくる視覚の諸要素をもう一度外界対象と同じ「かたち」に結ぶことで、イメージを作り出しているのである。

私たちは対象そのものを見ているのではなく、われわれの大脳の神経活動の過程を「見て」いるのである。

あるいは、もっと正確には神経活動の過程が表現する「なにものか」を経験しているのである。

対象はそのまま視覚イメージに変換されるのではない。

いったんさまざまな要素に分解され、神経過程を末梢から中枢へ上昇するにつれ、ふたたびまとまりあるイメージへと再構成されてゆく。

私たちが「見て」いるのは、そのような過程のある部分にすぎない。

と、「見る」という行為が説明されているが、35年前にもうここまで解明が進んでいたのだということであろう。

私は脳の専門家ではないので、最新の脳科学がどこまで進んでいるかは知らない。

今はどこまで解明が進んでいるのであろう。

興味がわいてきた。

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