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2020年1月13日 (月)

リモートチームでうまくいく/倉貫義人

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 ピーター・ドラッカーの提唱する知識労働者の仕事は、リモートワークと非常に相性がよいのです。高度に専門化された知識を持ち、肉体労働でなく知識や情報によって企業や社会に貢献する知識労働者は、リモートワークでもその提供する本質的な価値が失われることはありません。

リモートワークを駆使して住む場所や働く場所に関係なくチームを組んで一緒に働く。

その上で、チームワークの本質を変えることなく働けるワークスタイルを実現する。

それが著者の考える「リモートチーム」の姿だ。

リモートワークに最も向いているのは、移動すること自体が本質的な価値を生み出さないような職種だ。

これから先、特にリモートワークで注目される仕事は、誰かの難しい問題を解決するようなコンサルティングだったり、ゼロから新しいものを作り出すクリエイティブな仕事だ。

リモートチームのメンバー同士、仕事中はオフィスにいるのと同じように、いつでも相談や雑談ができて、ときには利害関係を超えて助け合えるかどうか、という点が非常に重要になる。

そのベースにあるのは、人間として尊敬し合える関係を作れるかどうか。

リモートワークを始めると、働く人の意識も変わってくる。

オフィスに行きさえすれば仕事をしているとみなされる状態ではなくなる。

成果を出さなければ、仕事をしていないのと同じ。

リモートワークでは、〝働いているフリ〟はできない。

結果、よりいっそう成果を意識した働き方をメンバーに促すことになり、チーム全体の生産性を高めることになる。

これからの日本で生き残る職業は、体力や頭数を必要としなくても価値を生み出せる知識労働が中心になっていくだろう。

さらに、知識労働とリモートワークは非常に相性がよいため、これまで以上に場所にとらわれずに働きたいという人が増えてくるのではないだろうか。

働き方改革が叫ばれている今、リモートワークは将来の働き方の一つの選択肢になるかもしれない。

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