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2020年1月11日 (土)

企業変革力/ジョン・P・コッター

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 変革が企業文化にしっかり根づくまで、通常企業全体に浸透するまでに三年から十年の期間が必要とされるが、それまでは新しい方法はぜい弱であり、後戻りの可能性がある。

本書で著者は、成功を収める変革のための8つの段階を示している。

1.企業内に十分な危機意識を生みだす

2.変革を推進する連帯チームを形成する

3.ビジョンと戦略を立てる

4.変革のためのビジョンを周知徹底する

5.変革に必要とされる広範な行動を喚起するために人材をエンパワーする

6.変革の勢いを維持するために短期的成果を挙げる

7.短期的成果を活かして、さらに数々の変革プロジェクトを成功させる

8.新しく形成された方法を企業文化に定着させ、より一層たしかなものにする

中でも8の企業文化を変えるのには長い時間がかかる。

企業文化は、次の三つの理由から従業員によって強力に保持されているからである。

第一に、各個人はその文化の基準にもとづいて選抜され、さらにその文化を教え込まれる。

第二に、その文化は、何千人もの人材によって実践される。

第三に、これらのことが無意識のうちに進められるので、文化に対して挑戦したり、議論することが難しい。

文化自体は、われわれが簡単に操作できるものではない。

文化を掌握し、それを新しい形に作り直すことは、まず文化を明確に掌握することが困難であることから、その実現が不可能となる。

文化は、まず人々の行動様式を変えることに成功し、新しい行動様式がグループに長期にわたり利害をもたらし、人々がこの新しい行動様式と業績向上との間に関連があることを認めてはじめて、やっと変わりはじめる。

つまり長い時間が必要とされるということである。

そして、この企業変革を実現させるのに不可欠なのがリーダーシップである。

著者によると、成功を収める変革は、70から90%はリーダーシップによってもたらされ、残りの10から30%がマネジメントによってもたらされるという。

日本の企業の変革が中々うまくいかないのは、このリーダーシップの問題が大きいのではないだろうか。

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