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2020年2月 9日 (日)

50歳すぎたら、「まあ、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」でいこう/弘兼憲史

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 僕は三つの魔法の言葉を大事にしています。ひとつは、すでにお話しした「まあ、いいか」、二つめは「それがどうした」、そして「人それぞれ」です。この三つの言葉でたいていのことは乗り越えていくことができます。

私自身はもう60歳を過ぎているのだが、この年齢になると人生に対して開き直りのような気持ちになる。

別に人生をあきらめているわけではなく、むしろ前向きなのだが、若いころのように「何が何でも」という気持ちがなくなる。

その意味では著者のいう「まあ、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」の三つの言葉は共感できる。

「まあ、いいか」は諦観、諦めだ。

人が思い悩むのは、多くは自分がしたことが、思い通りの結果に結びつかなかったとき。

たとえば、仕事だったら、労多くして功少なし、に終わった。

人間関係なら、信頼していた人に裏切られた。

といったケースがそうだろう。

しかし、もう結果は出ているのだ。

いったん結果が出てしまったことは、覆せない。

だったら、クヨクヨするのも、落ち込むのも、時間の無駄。

「まあ、いいか」と諦めて、次なる一歩を踏み出したほうがいい。

「それがどうした」もある種の開き直りだ。

裏切られようと、だまされようと、命までとられるわけではない。

「人それぞれ」は他人と比較しそうになる自分を戒める言葉だ。

比較することの愚かい。

それは、嫉妬や羨望、怨念や邪念で自分を縛ることにも繫がる。

だから、「人それぞれ」といい聞かせる。

比べなかったら、人生はどんどんシンプルになって、心地よいものになる。

自分らしく、生きられる。

ゴーイング・マイウェイだ。

「まあ、いいか」「それがどうした」「人それぞれ」の三点セットは、人生楽しく、面白く生きるうえでの知恵ではないだろうか。

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