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2020年2月18日 (火)

問題解決ファシリテーター/堀公俊

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 ファシリテーターは組織のパワーを最大限に引き出し、高度な問題解決に導く。意見ではなくプロセスをコントロールすることによって、組織の意思決定の質を上げる。そして、メンバーに学習を促し、組織の成長を促していく。あらゆる問題解決に欠かせないコミュニケーションの技術、それがファシリテーションなのである。


問題解決はメンバーが自律的に行ってこそ最大の成果が達成でき、メンバーの満足度も高くなる。

その手助けを行い、組織による問題解決を促進させるのがファシリテーションである。

動機づけで大切なのが、メンバーの自律性を引き出すことである。

自分の能力がチームの中で如何なく発揮できており、我事として組織の成果が実感できるからこそ、組織活動へのエネルギーがわいてくる。

単に成果が得られるだけではなく、やりがいや手ごたえがあってこそ、達成感が生まれてくる。

ファシリテーションの技術は、プロセス・デザイン、プロセス・マネジメント、コンフリクト・マネジメントの三つのスキルから構成される。

まず、問題探索から発見に至る活動の初期で大切なのが、プロセス・デザインの技術である。

問題解決は、活動に必要なチームを編成し、どのような手順で問題解決を進めていくのか、活動プロセスの設計から始まる。

その時には、組織の生産性を最大化し、創造的な解決策やイノベーションを導くために、システム的な物事のとらえ方や多面的かつ構造的な視点が重要となる。

チーム活動が円滑に動き出せば、ミーティングをはじめとするチーム内でのさまざまなコミュニケーションが、活動の主体となってくる。

ミーティングの中で、お互いの意見を正しく理解し合い、しっかりとかみ合わせていくことが何より大切だ。

その上で、議論を分かり易く整理して示し、より創造的な議論となるようチーム全体の発想を広げる手助けをしていく。

つまり、プロセス・マネジメントの技術が鍵を握るようになる。

ところが、活動の終盤である意思決定のステップに近づくと、意見の違いがあらわになり、さまざまなコンフリクト(葛藤)が生じてくる。

ファシリテーターは、メンバー同士の協調的な関係を保ちながら、全員が満足できる創造的な解決策を目指して、合意づくりを支援していく。

これが三つ目のコンフリクト・マネジメントの技術である。

どちらかが勝つまで論戦を続けるか、お互いに妥協して我慢し合うか、あるいは問題を棚上げにしてコンフリクトをなくしてしまうか、さまざまな解決パターンが考えられる。

最も望ましいのは、自分も相手も最大の利益が得られるよう、お互いに協力して問題解決にあたるウィン・ウィン・アプローチである。

協調的なコミュニケーションを通じて互いの信頼感を高め、その中で創造的な解決アイデアを一緒に築き上げていく。

これが問題解決ファシリテーションといえるのではないだろうか。

 

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