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2020年2月15日 (土)

科学的に元気になる方法集めました/堀田秀吾

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 人間は「やり始めれば集中する」ようになっている、というより、やり始めなければ、集中ができないようになっているのです。

本書は科学的に実証されている元気になる方法を集めたもの。

科学的にというのがミソで、よくある精神論的なものではない。

例えば、人間はこれまで、「何かをするとき、まずは頭で考えてから、脳で命令を出して行動を起こしている」と考えてきた。

ところが、心理学や脳科学の世界では、人は「行動してから考える」というのが常識になりつつある。

脳の動きを測定してみると、その順番がはっきりわかる。

リベットというアメリカの生理学者が行った実験では、動作を行う準備のために送られる信号が、動作を行う意識の信号よりも350ミリ秒も早かったことがわかっている。

つまり、考える・心で念じることより、実際の動作のほうが脳に与える力は強いというのである。

さらに、脳には、一度その行動を始めると、のめり込んでしまうという性質がある。

脳にある側坐核という部分がやる気の「スイッチ」。

一度作業をやり始めると、この「やる気スイッチ」が入り、やめられなくなってしまう。

更に、姿勢の影響も研究されている。

ハーバード大学の社会心理学者・カディらの研究チームが、「堂々とした姿勢をとらせた被験者」「縮こまった姿勢をとらせた被験者」という2つのグループにそれぞれギャンブルをしてもらった。

すると、前者のグループのほうがよりリスクの高い賭けに好んで出る結果が出たという。

さらに被験者の唾液を調べたところ、堂々とした姿勢──つまり背筋を伸ばした姿勢の被験者には、「テストステロン」という決断力・積極性・攻撃性・負けず嫌いなどに関係するホルモンの増加が見られた。

つまり、姿勢をシャンとするだけで、チャレンジ精神に満ちて、戦う勇気が出てくるということだ。

これらのこと、科学的に実証されたものなので、実践してみたらよいのではないだろうか。

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