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2020年5月19日 (火)

スマホ廃人/石川結貴

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 SNSやコミュニティサイト上では、「沈黙のらせん」現象が起きやすいと指摘されている。ドイツの政治学者エリザベート・ノエル=ノイマンによって提唱された仮説だが、大きな声に同調する意見が集まると、まるで大勢がそう考えているような錯覚に陥り、反対が表明できなくなるというものだ。

今、「#検察庁法改正案に抗議します」の投稿が爆発的に広がり、芸能人を含む有名人が次々と声をあげたことが新聞やテレビで報じられて関心が一気に高まっている。

情報の信憑性や正当性は軽視され、「人気がある」、「これが常識」、「乗り遅れるな」、そんな声自体が人気や常識を作り上げる。

実際に人気があることよりも、人気があるという情報が人気を呼び、ますます人気になっていく。

こうした同調圧力は、ネット上では一段と過熱する。

その一例が「不謹慎狩り」だ。

たとえば大きな災害が起きた際、SNSに楽しそうな投稿をすると「被災した人がいるのに不謹慎だ」と非難される。

たとえ被災した当事者であっても、「避難所にいるのに化粧をしていたバカ女」などと罵られ、不謹慎狩りの対象になってしまう。

個々の状況がどうであれ、「みんなが求める空気」に合わせなければ、たちまちバッシングの嵐だ。

ときには非難だけでは収まらず、氏名や学校名がさらされたり、企業であれば不買運動にまで発展する。

おまけに糾弾する側は、それを正義と捉えている。

同調しない者を排除することは正当な行為であり、「運命共同体」のような圧力をかけてくる。 

情報が氾濫し、様々な同調圧力がかかりやすい現代こそ、真のメディアリテラシーが求められるのではないだろうか。

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