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2020年6月19日 (金)

老いてこそ生き甲斐/石原慎太郎

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 同じ世に生まれてきて老いるまで長い人生を歩んできた老いたる者たちこそ、後からこの世にやってくる者たちのためにも常に新しい生き甲斐を見出し、人生を見事に全うしなくてはなりません。
 それは老いたる者のこの世に対する責任でもあります。

87歳になる著者が自らの老いについて語った本である。

人は必ず老いる。

そして死んでいく。

老いると体力はどうしても衰えてゆく。

しかし、認知症でボケなければ人生の経験はだんだん蓄積されていく。

老いるということは経験の蓄積だ。

それはなまじな貯金なんぞよりも貴いともいえる。

貯金は他人に簡単に分ける気にはなれないが、人生での経験は無差別無尽に他の人々に分かち役立てることが出来る。

そしてその献身は喜ばれるし、自分自身にとって生き甲斐にもなる。 

老いるということは物事への感覚的判断の蓄積だ。

それは若い頃には体得できなかった味わいをもたらしてくれる。

今のネット社会では情報は容易に得ることができるようになった。

しかし、そこで得られる情報というものは表面的で薄っぺらなものが多い。

それだけを頼りに判断すると間違ってしまうことが多い。

ネット社会である現代こそ、成熟した老人の知恵が求められるのではないだろうか。

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