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2020年6月30日 (火)

コミュニティマーケティング/小島英揮

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「お客様がおっしゃっていることを、他のお客様にも気づいてもらう」
「お客様がお客様を呼んでくださる」
 これが、コミュニティマーケティングの本質です。

「コミュニティマーケティング」とは、商品やサービスのファンを募ってコミュニティを形成し、そのコミュニティを通じて、さらに顧客を拡大する仕組み。

既存のマーケティング戦略の中に追加されるものではなく、根本的にマーケティングの考え方を変える新しい考え方。

10本のピンが立っているとして、これを倒すには、「球がたくさんあればいいじゃないか」「とにかく球を投げていこう」というのが、これまでのマスマーケティング。

そのため、大きな広告予算が必要だったり、たくさんキャンペーンをしなければならないと考える。

昨今、人々の嗜好が多様化する中、その効果は、ますます出にくくなっている。

一方、コミュニティマーケティングは、たとえるなら、ターゲットを定めて1個の球を投げ、波及効果ですべてのピンを倒していくボーリングのイメージである。

このストライクを出すために重要になるのが、「1番ピン」に相当する人たち。

ただ、「1番ピン」に相当する人たちとは「インフルエンサー」ではない。

インフルエンサーマーケティングは、コミュニティマーケティングと一見、仕組みは似ているが、最大の問題は強いメッセージが育つ仕組みがないこと。

強い言葉が生まれないので、効果が持続しない。 

コミュニティマーケティングで重要となるのは、影響力がある人や、インフルエンサーのような「リーチ力」の高い人ではない。

そうではなく、商品やサービスに対して熱量を持っている人。

熱量の高いファンは、最初はひとりで燃えている。

場がなくても燃えている人は、言ってみれば種火のようなもの。

その種火を枯れ木がまわりにたくさんあるところに置いてあげる。

そうすると、まわりが燃え、自分もますます大きく燃える。

それは、すなわちコミュニティの初期メンバーやリーダーたちであり、このファーストピンとなる人たちの存在こそが、コミュニティをうまくまわしていくうえでの重要なポイントとなるということであろう。

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