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2020年6月18日 (木)

「実行」に効く計画の技術/浦正樹

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 計画の本分は、不明な要素を洗い出し、その相互関係を予測してつなぎ合わせ、実行の筋道を立てることにある。

私たち日本人は概して計画が苦手だ。

いや、苦手なのではなく、これまであまり必要としてこなかったというのが正しいだろう。

日本人に特有の「現場力」や「すり合わせ」で、明確な計画なしでもそれなりの成果をあげてきたからだ。

計画力を高めるには、予測力を高めることが必要になる。

確実なことをつなぎ合わせて立てるのが計画ではない。

確実から予測を導き出したり、予測と確実との関係を整理したり、あるいは不明点を洗い出したりすることで立てるのが、本当の意味で「実行に効く計画」なのだ。

そしてそのようにして立てた計画も状況によって柔軟に変えること。

几帳面な日本人は計画通りに事を進めようとする傾向が強く、なかなか計画変更を受け入れない。

時間をかけ、苦労して立てた計画であればなおさらだ。

しかし、実態とかけ離れてしまった計画にしがみつくのはむなしい。

計画に費やした努力が実を結ぶには、PDCAサイクルを確実に行う必要がある。

計画を目標と勘違いしてはいけない。

計画は目標達成の手段でしかない。

大切なのは目標を達成することであって、計画を遵守することではないのだ。

当初作成した計画にこだわり、実態とかけ離れてしまったまま放置することは、その後のリカバリを困難にする。

計画通りに進めようとすることが、かえって目標達成を難しくしてしまう。

未来が見えない今こそ、本当の意味での計画力を身に付ける必要があるのではないだろうか。

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