« みんなでつくるAI時代/伊藤恵理 | トップページ | 「実行」に効く計画の技術/浦正樹 »

2020年6月17日 (水)

ずるい考え方/木村尚義

Photo_20200612063601

 ラテラルシンキングは、人をダマしたり、あざむいたり、不当な手段を実行するための思考法ではありません。予想外で、斬新で、画期的で、しかもいち早く問題を解決してしまう考え方。まわりの人が「あんなふうにやれば良かったんだ」とガックリし、思わず「ずるいッ!」と足を踏みならすような考え方なのです。

本書はラテラルシンキングの本である。

ラテラルシンキングには、ロジカルシンキングと違って、「唯一の正解」というものがない。

ラテラルシンキングのラテラル(Lateral)は、「水平」という意味。

したがって、ラテラルシンキングは日本語に訳せば「水平思考」。

水平方向に視点を広げる思考法だということ。

自分の目の前に、ある「問題」が発生したとする。

その解決策を考えなければならない。

じっくり時間をかけて、地道に解決していく方法もある。

でも、ちょっとした発想の転換で、楽にゴールに到達できる方法があるとしたら?

「コロンブスの卵」のように、誰も思いつかないけど、誰にでもできる簡単な方法があるとしたら?

その「ずるい考え方」を実践した人は、正攻法によって長い順番を待つことなく、いち早く「成功」という果実をもぎとることができるかもしれない。

ラテラルシンキングには4つの特徴がある。

第1に、あらゆる前提から自由になるラテラルシンキングは、「常識」に縛られず、物事を異なる角度から見ることを心がける思考法。

なので、ラテラルシンキングを使えば、さまざまな前提や枠組みにとらわれず、自由に発想することができる。

第2に、今までにないものが生まれるあらかじめ与えられていた前提がひっくり返されるので、まったく新しいものが生まれやすくなる。

第3に、問題が最短ルートで解決されるラテラルシンキングでは、問題を解決するためなら、どんな手段を採用しても構わない。

第4に、お金/時間/手間が節約できる。

あくまで結果論だが、ラテラルシンキングで発想すると、お金や時間、手間を大幅に節約できる場合がある。

それを著者は「ずるい」と表現しているわけだ。

わたしたち日本人は、大きな成果を得るためには、それなりの「努力」が必要だと考えがちだ。

だから楽に結果を出すことに、何となく抵抗がある。

何もせずに大金が入るしくみを考えるより、額に汗して地道に稼ぐほうが美しいと考えてしまう。

でも、本当にそうだろうか?

確かに、努力自体は大事なことだが、ちょっとした工夫で大きな利益を手にすることは間違ったことではない。

「努力=善」「楽=悪」という図式こそが、まさにわたしたちの心を縛っている先入観なのだ。

目的を達成するために、いかに楽をするか。

この発想こそが、ラテラルシンキングの神髄なのだといえよう。

« みんなでつくるAI時代/伊藤恵理 | トップページ | 「実行」に効く計画の技術/浦正樹 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト

井上労務管理事務所

無料ブログはココログ