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2020年7月 8日 (水)

カエルの楽園2020/百田尚樹

2020

 次の日、ナパージュのツチガエルの中に、また病気に罹るカエルが出ました。このカエルもウシガエルを案内していたカエルです。ウシガエルから病気を移されたとみて間違いないようです。
 ツチガエルたちの間で病気を恐れる声がどんどん増えてきました。誰かがこの病気を「ウシガエル病」と名付けましたが、デイブレイクの仲間たちが「その名前はウシガエルを不当に貶める」と抗議し、代わりに「新しい病気」と呼ばれるようになりました。

本書は今の日本を寓話という形で描いている。

コロナ禍、習近平の国賓訪問、尖閣の問題が描かれている。

なんといってもネーミングが良い。

彼らを長年にわたって洗脳し続けているデイブレイクというツチガエルは、ナパージュの陰の権力者だが、このネーミングセンスは秀逸だ。

デイブレイクを直訳すると「夜明け」。

「夜明け」には「朝日」がのぼる。

おそらく、あの新聞のことであろう。

マイクというカエルは、報道番組に出てくるコメンテーターを象徴しているように見える。

私たちはふだんの日常生活において、テレビでコメンテーターや学者が語ることを聞く。

国会で議員たちが国政を論じているのを見る。

彼らはいずれも高学歴で、知識も教養もある。

それだけに、その発言ももっともらしく聞こえる。

しかし、彼らをカエルに置き換えて、同じセリフを言わせてみると、滑稽さ、愚かさ、間抜けぶりなどが見えてくる。

これが、著者が『カエルの楽園2020』を書いた理由であろう。

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