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2020年8月 5日 (水)

社会学入門/稲葉振一郎

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 社会科学において実験の代わりとして重要になってくるのが、第一に統計的な大量観察、そして第二に歴史研究です。

社会学的な関心からすれば、失業率との関連でよく注目されるのは、たとえば犯罪に関する数字だ。

おおまかにいうと、失業率と犯罪に関する数字はかなり連動する。

更に当然思いつくのは自殺だ。

「不況になると自殺者が増える」とはよくいわれる。

全体としての傾向を見たときには、自殺率と失業率は似たような動きをしている、ということが分かる。

連動している複数の数字の組み合わせを見つけ出していくことが、統計数字を見ながら社会について考えるときの基本だ。

つまり、複数の数字を見たときに、それらの数字の間に一定の規則的な関係が成り立っているらしい、ということを見つけ出していく作業が、社会の科学的な分析の第一歩であるといってもよい。

なぜこれらの数字が連動しているのか、その理由を考えなくてはいけない。

数字の連動という現象の背後にある現象を生み出すメカニズム、つまりどのような因果関係があるのかを考えないといけないわけだ。

このメカニズムを説明するものが社会学というもの。

そう考えると、社会学とは意外と身近なものであることがわかる。

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