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2020年9月 1日 (火)

幸せな人は「お金」と「働く」を知っている/新井和宏

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 マズローはその晩年において、五段階の欲求階層の最上位である「自己実現欲求」のさらに上に、「自己超越(Self-transcend)」という階層があるとしました。この第六階層である「自己超越」は、見返りも求めず、自我を忘れてただ(自我を超えた)目的のみに没頭し、何かの(社会的)課題や使命に貢献したいという状態を指します。「ありがとう」と言われなくても目的のために黙々と行動するレベルともいえるでしょう。

マズローの欲求五段階説は有名だ。

第一階層は「生理的欲求」

人が生きていく上で欠かせない基本的・本能的な欲求のことで、食事をしたい、眠りたい、排泄をしたいといった欲求がこれに当たる。

第二階層は「安全欲求」

事故や暴力などの危険を回避し、安全で安心な暮らしをしたいと感じる欲求のこと。

具体的には、良い健康状態の維持や、快適に暮らすことのできる家、豊かな生活を欲したりする。

第三階層は「社会的欲求」

他者から受け入れられることや、集団に帰属すること、誰かから愛されるといったことを望む欲求のこと。

第四階層は「承認欲求」

他者から認められたい、賞賛されたい、尊敬されたいという欲求のこと。

自分が価値のある存在だと、周りの人から認められることを求めるようになる。

「ありがとう」と言われたいというのもこの「承認欲求」の一つ。

第五階層は「自己実現欲求」

自分の能力や可能性を最大限に発揮して、創造的活動をしたり、自己の成長を図って、自分が考える「あるべき自分像」を求めるようになる。

これがマズローの欲求五段階説である。

ところが、マズローは晩年「自己実現欲求」のさらに上に、「自己超越」という階層があるとしたという。

第六階層である「自己超越」においては、自分のための利己と相手のための利他が一致する。

なぜなら、自分が幸せになるための自己満足が、人の役に立つことという利他になってしまうから。

自分の幸せのために、他者に貢献をする。

主体が自分自身にあるということが重要。

そうなると人は強くなれる。

なぜなら見返りを求めないから。

他人の幸せのためだけに働くのは続かない。

なぜなら、他人の幸せのためだけに働くのは消耗し、疲弊していくから。

やはり、働くことに対して、自分なりの喜びや意味を見出せなければ持続できない。

要は、自分の内側に絶対的な評価軸を持つ必要があるということであろう。

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