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2020年8月31日 (月)

儲かる経営の方程式/相馬裕晃

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 では、「失われた30年」を脱却して、日本経済が元気を取り戻すために、私たち一人ひとりのビジネスパーソンにできることとは何でしょうか?一言で言えば、それは一人ひとりの「思考と行動の革新(バージョンアップ)」だと思います。私たち一人ひとりが自社や自部門の課題や業績を「自分ゴト」と捉え、部分最適ではなく「全体最適」の観点から、経営改善や改革につながるような発想や行動が求められるのではないでしょうか。

B/SとP/Lは会社の通信簿だ。

どんな活動をし、どれだけ使って、どれだけ儲けて、どれだけ残ったのか?

それを表している。

最終的にどれだけ利益が残ったのかが問題になるのだが、利益には質の「良い利益」と質の「悪い利益」がある。

質の「良い利益」は利益の増加に伴いキャッシュも増えるので、儲けていると言える。

しかし、利益が増加しているのにキャッシュが減少する質の「悪い利益」も存在する。

例えば、B/Sを見て現金の残高が減少していて、その代わりに、売掛金や在庫が増えていればそれは質の「悪い利益」。

利益はあくまで『意見』だ。

決算のやり方次第で赤字を黒字にすることは簡単にできる。

キャッシュが『事実』だ。

だから大事なのはキャッシュを見ること。

会社は儲けがないと潰れてしまう。

だから、いくら儲かったか、損したかは重要な情報だ。

P/Lは会社の1年間の「通知表」だ。

B/Sは会社の「健康診断書」と表現できる。

B/Sの資産総額=体の大きさ

資産の内訳=体型(やせ型、肥満型、筋肉質)、体質(貧血の有無)

負債・純資産の割合=会社の体力、を表している。

そして、現金 = 血液(現金がないと会社は倒産する)

在庫 = 脂肪(経営するために必要だが、多すぎると問題)

固定資産= 筋肉(売上を上げるために必要)

資産というのはB/Sの左側で「目に見える」情報だ。

体の大きさや体型などは目に見える。

右側の負債と純資産は「目に見えない」体力の情報だ。

会計はビジネスの共通言語だ。

会計の目的は「経営の実態を数値で見える化」すること。

多くの社長の悩みは、立場の違いからくる社員との意識のズレである。

会計を社内の共通言語とすることができればコミュニケーションが円滑になる。

そして会社のお金の問題を自分事としてとらえることができるようになる。

その意味では社員であっても最低限の会計の知識が必要となるのではないだろうか。

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