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2020年8月14日 (金)

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと/小山田育、渡邊デルーカ

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 なぜ日本ではブランディングが正しく理解されていないかを考えたときに、その根底にあるのは日本での「デザイン」の解釈が他の国々と異なっているからだということに気がつきました。

欧米ではデザインとビジネスとは密接に関連するもの。

ところが、日本ではその考え方がなかなか伝わらない。

著者はその理由を、日本ではデザインの解釈が他の国々と違うからだという。

欧米で「デザインする」ということは、

●クライアントをよく観察し

●課題や問題点や強みを見極め

●オーディエンスや時代、市場を考慮し

●問題解決する方法を柔軟にクリエイティブに考え出し

●それを可視化して伝わるかたちに落とし込んでいく、

ということ。

それに対し日本の「デザインする」ことは、この最後のプロセスの一部である「見た目の良いものをつくること」であると考えられている。

つまりデザインとビジネスは別物と考えられている。

しかし、ブランディングにとってデザインは欠かせない。

ブランディングとは、

●戦略的に企業、商品やサービスの強みを引き出し

●環境や時代、消費者のニーズを踏まえながら

●消費者や社会に伝わるようなかたちで表現し

●企業のブランド価値を向上させる

経営戦略だ。

ブランディングは、「戦略」と「アウトプット」の両方が、クリエイティブで串刺しされてはじめて成り立つ。

世界のなかでの、ビジネスにおいての日本の強み。

それはなんといっても日本の技術力の高さ、商品の品質の高さだ。

では、日本の弱みとは何か?

それは伝えることが不得意だということ。

せっかく良いものをつくり素晴らしい志を持ってビジネスをしていても、伝わらなければ意味がない。

日本は実質的価値を上げることが得意だが、情緒的価値を上げることは苦手だ。

そして、ブランディングの最終目的は、「企業価値」を向上させ、お客様のロイヤリティを獲得すること。

いわば、お客さまに信頼してもらい、ファンになってもらうことだ。

その意味で、日本の企業は今こそブランディングに取り組むべきではないだろうか。

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