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2020年8月 8日 (土)

寛容力のコツ/下園壮太

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 人に寛容でありたい。そう思うのなら、自分にも寛容である必要があります。相手を許す前に、自分を許すことが大切なのです。寛容力を高めるためのコツは、ここにあります。

寛容力を身につけたいという前に、自分を不寛容にさせる「怒り」や「イライラ」がどうして起こるのか考えることが、とても大切だ。

寛容力がほしいなら、もっと「生身」の人間について知ること。

人間というものは、完璧ではない。

一定ではない。

一貫性もない。

その「事実」を知ることがとても大切。

その上で、有効なやり方が示されている。

例えば、自分にOKを出す「サイコーの評価法」というものが紹介されている。

一日が終わったら、

●よかったところ、三つ

●悪かったところ、一つ

●今後の改善点、一つ

を挙げて、自分を前向きに評価し、自分にOKを出す。

ただ、これだけ。

もうひとつ有効なのが、怒りに関する名言や格言をつぶやいてみること。

たとえば、「短気は損気」のようなシンプルなものや、

徳川家康の「怒りは敵と思え」、

トルストイの「憤怒は他人にとって有害であるが、憤怒に駆られている当人にとってはもっと有害である」といった言葉もある。

ボーヴォワールは、「どうにも乗り越えられない障害にぶつかったときは、頑固さほど役に立たないものはない」といっている。

オードリー・ヘップバーンは、「いばる男の人って、ようするにまだ一流でないってことなのよ」といったそう。

好きな小説家や俳優、スポーツ選手、歴史上の偉人などの言葉から、お気に入りの「怒りを収める言葉」を見つけて、いざというときにつぶやいてみること。

更に、怒りは人を視野狭窄に陥らせるので、次のような「七つの視点」から出来事をとらえ直してみる。

①自分視点

・私は何が一番傷ついた?

・私は疲れている?

・私は最近、嫌なことが積み重なっている?

・私は相手に何か恨みがあった?

・私がいったことは正しい?それとも思い込み?

②相手視点

・相手は何をしたかった?

・相手は何か不安や不満があった?

・相手は何か伝えたいことがあった?

③第三者視点

・他の人から見たら、自分はどう見える?

④宇宙視点

・宇宙から(上から)見たら、自分はどう見える?

⑤時間視点

・(たとえば)一カ月後は、部下との関係はどうなっている?

・(たとえば)三年前は、自分は(部下と比べて)どうだった?

⑥感謝視点

・相手に感謝できるとすれば、どんなこと?

⑦ユーモア視点

・この出来事を笑いのネタにするとすれば?

このように、さまざまな方向に視点を広げてみることで「違うとらえ方」ができるようになる。

感情をケアする方法は、野球の素振りと同じ。

上達するためには繰り返し繰り返し地道に練習することが大切。

そして、必要に応じて自分なりの工夫を加えていくことで、本当に使える、本当に役立つスキルになっていく。

いくつか試してみて自分の「得意技」とすればよいのではないだろうか。

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