« すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人/安達裕哉 | トップページ | 超スゴイ!文章術/金川顕教 »

2020年9月17日 (木)

人生を変えるマインドレコーディング/佐々木誠

Photo_20200912093601

 志は自分と相手の心を震わせる、振動数の高い「温かい言葉」です。心は音叉と一緒です。共感とは共振です。自分の心を震わせるから、相手の心も震えます。理屈だけで考えると、こうしたことは起こりません。

行動するには理由がいる。

その理由になるのが信念だ。

自分を動かすのは「わかっていること」ではない。

「信じていること」。

そして、その信じていることが信念だ。

人間には「わかる」と「信じる」の両方が必要。

「こうすればうまくいく」という理屈は一般化できる。

しかし、「だからこれをやる」という理由は一般化できない。

理由になるのは、自分が心を揺さぶられた特定の体験。

大切なのは、その体験を思いだすこと。

繰り返し思いだすことで、信念は強くなる。

信念を強くすることための手法、それがマインドレコーディングだ。

マインドレコーディングには、次の5つのステップがある。

1「テーマ」を決める…………自分は何に悩み、何を望んでいるのか?

一度、自分の「悩み」と「望み」をできる限り書き出してみるとよい。

その両方を結んでいるものが、自分が取り組むべきテーマ。

そのため、テーマは「お金を稼ぐ」といった動詞ではなく、「お金」のような名詞になる。

2「ヒント」を集める…………いつ、誰の、どんな言動が気になったのか?

ヒントになりそうなものを見つけたら、人物に注目する。

たとえばお金がテーマなら、「お金を稼ぐ方法」ではなく、その方法について話している「お金持ちの言動」をメモする。

信念の根拠は理屈ではなく人間性だ。

ヒントはどこから飛び出してくるかわからない。

心は偶然から、自分のテーマに対する答えを推察できる。

それが心の万能性。

「たまたま目に留まる」「たまたま耳に入る」という偶然は、心からすれば必然だ。

3「エピソード」を思いだす……いつ、どこで、誰と、どんな経験をして、心を揺さぶられたのか?

私たちには「そのほうがいいから」というのは理由にならない。

やせたほうがいいとか、勉強したほうがいいとか、真面目に働いたほうがいいと考えても、「わかってはいるんだけど……」で終わってしまう。

人を動かすのは、自分だけの理由、自分だけのエピソードだ。

一度情熱を感じたくらいでうまくいくほど、人生は甘くない。

失われそうになってはよみがえり、忘れそうになっては思いだす。

それを何度も繰り返して、強くなっていくのが信念であり、人の心。

だからこそ、自分の心が揺さぶられたエピソードを思いだす必要がある。

何を思いだすか、何を覚えているかで、人生が決まる。

4「フレーズ」を作る………どんな言葉が心に浮かんできたのか?

エピソードを思いだしたときに、自分の心に思わず浮かんでくる言葉がフレーズだ。

人生を変えるのはたった一言だ。

それを言えるかどうか、聞けるかどうかだ。

一枚の絵に千の言葉を込められるように、一つの言葉には千の風景を込めることができる。

そういう背景のある言葉だけが人の心を動かす。

5「アウトプット」を話す

変化は会話から始まる。

話す内容と相手が変われば、行動が変わり、人生が変わる。

反対に、いつもと同じ場所で、いつもと同じ相手と、いつもと同じ話をしていたら、変わることはできない。

誰とどんな話をするのか。

変化できるかどうかは、その一点に尽きる。

どれだけ目を動かして勉強し、知識を蓄えても、人生は一ミリも変わらない。

変わるのは、自分が率先して手を動かし、周りの人間が動いたときだけ。

どれだけ人生が変わるかは、どれだけ人間を巻き込めるかにかかっている。

思考は文字にして記録することで、初めてコントロールできるようになる。

その意味でマインドリーディングは効果的な手法ではないだろうか。

 

« すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人/安達裕哉 | トップページ | 超スゴイ!文章術/金川顕教 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事