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2020年9月 5日 (土)

「自分の心」をしっかり守る方法/加藤諦三

Photo_20200830190901 心理的にいえば、自分は価値がある、自分は他人に拒絶される存在ではない、自分は他人に受け入れられる、と感じつつ育った人、あるいはそんなことを意識することさえなく育った人が心理的に健康なのである。

自分の心を守るには、過去から自由になること。

過去から解放されて前へ進む。

それが「生きる」ということである。

生きることは、与えられた困難を一つひとつ乗り越えていくことである。

過去から縁を切ることは、ヤクザの世界から縁を切るよりもたいへんである。

そして本当の自分を知ること。

それは「自らに気づけ」ということでもある。

それは「自らの運命を背負え」ということである。

モグラはワシにはなれない。

魚はカエルにはなれない。

向上心とは、自分のできることの中でがんばることである。

自分のできないことをしようとして、無理するのは向上心ではなく劣等感である。

運命に逆らっても勝ち目はない。

人生最後まで不幸な人は、運命に逆らって生きてきた人である。

大切なことは、自分が自分をよく思えるようになることである。

そのためにはやはり一度、自分は自分のことを悪く感じているという心の底の感じ方を正直に見つめることであろう。

他人が自分のことを悪く思うのが怖いのは、自分が自分のことを否定的に感じているからにすぎない。

もし自分が自分のことを肯定的に感じることができさえすれば、他人が自分のことを悪く思っても、それによって傷つくことはない。

ほんとうに自分がわかってくると、他人は問題でなくなる。

他人によく思われるか悪く思われるかということが、自分にとって重大なことでなくなる。

ほんとうに自分のことがわかってくるということが、自我の確立ということでもある。

自分がわかり相手がわかれば、世の中にそんなにいつも裏切ったの裏切られたのという人間関係のトラブルなどないはずである。

相手が実際にどういう人間であるかも見ずに、また見ようともせず、勝手に自分が相手はこういう人間であると決めてかかって、その自分が勝手につくったイメージでつきあうから、さまざまなトラブルが生じてくる。

人生における絶対の優先事項は「自分自身になること」である。

自分自身である人が求めるものと、自分自身でない人が求めるものとはまったく違う。

「私は強くなろう」としないことである。

ありのままの自分でいようとすることである。

自分を知り、相手を知ること。

人間関係の問題は、ほとんど、これができていないからだといってよいのではないだろうか。

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