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2020年9月29日 (火)

リーダーのための経営心理学/藤田耕司

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 数字と心はつながっています。
 売上という数字を伸ばそうとするのであれば、お客様の心や感情を理解することが必要となり、組織のパフォーマンスを上げようとするのであれば従業員、上司、部下の心や感情を理解することが必要となる。であるならば、数字を良くするためには、人の心や感情について専門的な知識や深い洞察・経験を有していることが必要となる。

リンカーンはこんな言葉を残している。

「もし木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう」

斧を研がないまま6時間木を切り続けるよりも、十分に斧を研いでから木を切る方が早く木を切り倒せる。

準備のための時間を惜しみ、準備をしないままに物事に取り組むよりも、時間を費やしてでも十分な準備をしてから物事に取り組んだ方が、早く確実に成果を出すことができるというのである。

経営やビジネスが人を動かし導くものである以上、「人はどうやったら動いてくれるのか」ということについて人の心の理解を深めることは必要な準備の一つと言える。

「会社を経営するうえでも成功しようと思ったら、人間とはこんなもんやという本質を知る、そこから出発しないといかん。諸君は大学で人間について研究したか」

これは経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏の言葉。 

会社は売上や利益といった数字を追い求める。

しかし、その数字の背景には様々な人間ドラマが存在する。

従業員、お客様、仕入先、外注先といった人々の間でコミュニケーションが行われ、やりがいを感じたり、不安や焦りを覚えたり、苦しかったり、嬉しかったり、興味や関心を覚えたり、納得できたりできなかったりといった心や感情の動きとともに、お金のやり取りという経済活動が起こる。

つまり、経済活動の背景には人の心や感情の動きが存在するということ。

例えば、人がついてくるリーダーとはどんな存在なのだろう。

まず、自分のことを認めてくれる人、自分のことを理解してくれる人など、自分を肯定的に評価してくれて深く関わってくれる人。

次に、自分に気付きを与えてくれる人、自分のことを思って叱ってくれる人など、自分を成長させてくれる人。

また、裏表がない人、約束を守る人、有言実行の人など、発言や行動が一貫している人であることも重要だ。

更に、Giveの精神がある人、面倒見がいい人、思いやりがある人など、他の人のために動こうとする人でないと部下はついてきてくれない。

その根底に心理学の知識があれば鬼に金棒となる。

本書には心の性質として50のポイントがあげられている。

これは押さえておくべきだろう。

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