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2020年10月21日 (水)

日本人は論理的でなくていい/山本尚

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 私はフィーリングの良い人、センスの良い人は科学技術の世界で必ず成功する人だと思っている。幸いなことに、このタイプに相当する日本人は非常に多い。

日本人の民族性は内向型で、感覚型で受け止め、フィーリング型で対処すると言われている。

面白いことに、このタイプを持つ民族は世界で唯一日本人だけだ。

この日本人の民族性は他の国の人たちと全く違う様々な利点を生み出した。

フィーリングはとても大切で、車のエンジンのようなものである。

これがあるから、走ることも歩くこともできる。

しかし闇雲に走っても、危うい。

やはり先を見通したきちんとした地図は必要となる。

科学技術の旅には論理の拠り所になる地図は必須なのである。

エンジンと地図、その二つがあることによって、世界中どこへでも行ける。

例えば、山中伸弥氏は

「自分は日本人だからこの研究(iPS細胞)ができた。アメリカ人ならできなかった。彼らは合理的に考えて絶対に成功するはずがないことには、手を出さない。私はともかく何かあるのではないかと、とことん追求し続け、思わぬ発見に至った」

と言っている。

論理的な理屈はどうであれ、「ここは、こうすべきだ」と感覚とフィーリングで感じる日本人でなければ、できない研究は非常に多い。

科学技術において飛翔した発明発見をするには、論理から離れた思い切った仮説が必要となる。

こうなると論理的なアプローチの得意な民族は、その論理性がかえって障害となるが、幸いなことにこの論理性が日本人にはほとんどない。

このような日本人の特長、もっと生かすべきではないだろうか。

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