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2020年10月19日 (月)

リーダーのためのフィードバックスキル/服部周作

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 突き詰めるところ、フィードバックで大切なのは、信頼、インフルエンス(影響力)、コンテンツ(フィードバックの内容、ひらめき、洞察)、とデリバリー(コミュニケーションの方法やプロセス、フィードバックループ、チームラーニングも含む)だと私は思います。しかしすべてが独立した変数ではなくて、適切に関連している複合的な関数(方程式)になります。

フィードバックとは、いったい何なのか?

一言で言うと、「特定のプロセスや行動による結果に対して、向上を目的とした情報の伝達」

フィードバックスキルは、ビジネスにおける、総決算のスキルの一つとも言える。

できる人ほどフィードバックを欲しがって、もらってはどんどん成長していく。

フィードバックの正解とは、言葉をよくよく選び、そして濁さず薄めず明確に、解釈の余地を与えない具体的なメッセージでなくてはならない。

相手に伝えて、確実に相手の行動に変化が現れることがフィードバックの目的だから。

フィードバックというのは継続的に行うこと。

辻褄が合うように徹底させること。

断片的に捉えたと思われないこと。

そして非常に慎重に行う必要がある。

そのためには、4つのステップを頭に置いて行うとよい。

1.観察をし、ファクトを集める(頻度、スパン、量、どこかに記録しておく)

2.相手の言い分を親身になって聴く(アクティブリスニング)

3.その行動について自分の感情や気持ちを伝える(インパクトを与える)

4.自分だったらこうすると案を出し、正しい行為を伝える(正しい解が難しい場合は質問形式で「一緒に」作っていく)

日本人は、誰かからフィードバックをしてもらうのを嫌がる。

良く思われていたいという思考が強いのと、迷惑をかけているという自責の念と、失敗はダメという教育、トリプルに阻害的要素が浸透しているからだ。

そこがかなり欧米と異なる。

欧米では失敗から学び、さらにそれを良くし、以前の自分より良ければグッドだという哲学がある。

モノづくりに対して日本は類似した哲学があっても、人についてそういう哲学はなぜかない。

フィードバックは怒られているという感覚に近いのかもしれない。

日本人の場合、フィードバックのスキルを身に付けることも大事だが、その前提としてフィードバックを受け売れるマインドをつくりあげることが必要なのかもしれない。

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