完全版 鏡の法則/野口嘉則
つまり私たちは、自らの人生に起きていることを見ることによって、自分の心のありようを推察することができ、それによって、自らを変えるためのヒントを探っていけるわけです。
「現実に起きる出来事は一つの結果であり、その原因は心の中にある」という考え方がある。
「私たちの人生の現実は、私たちの心を映し出す鏡である」と考えてもいい。
日ごろ私たちは、鏡を見ることで、「あっ、髪型が崩れている」とか「今日は私、顔色が悪いな」と気づいたりする。
逆に鏡がないと、自分の姿に気づけない。
人生を鏡だと考える。
自分の心の中を映し出す鏡だ。
人生という鏡のおかげで、私たちは自分の心のありように気づき、自分を変えるきっかけをつかむことができる。
「必然の法則」というのがある
それを学ぶと次のようなことがわかる。
じつは、人生で起きるどんな問題も、何か大切なことを気づかせてくれるために起きる。
つまり偶然起きるのではなくて、起こるべくして必然的に起こる。
ということは、自分に解決できない問題はけっして起きないということ。
起きる問題は、すべて自分が解決できるから起きるのであり、前向きに取り組みさえすれば、後で必ず「あの問題が起きてよかった。そのおかげで」と言えるような恩恵をもたらす。
この法則が示すとおり、私たちの人生における現実は、まるで鏡のように、私たちの心を映し出している。
たとえば、心の中で不満ばかり抱いていると、その心を映し出すように、ますます不満を言いたくなるような人生になっていく。
逆に、心の中で感謝することが多いと、その心を映し出すように、さらに感謝したくなるような出来事が起きてきて、感謝にあふれた人生になってくる。
また、心の中で誰かを強く責めつづけて生きていると、自分もまた責められる経験を繰り返すことになる。
他の人の幸せを喜ぶような気持ちで生きていると、自分もまた幸せな出来事に恵まれる。
このように人生においては、自分の心の波長に合った出来事が起きてくる。
そういう意味で、人生は自分の心を映し出す鏡なのだ。
これが「鏡の法則」。
人生で起きるどんな問題も、何か大切なことを気づかせてくれるために起きる。
そして、自分に解決できない問題はけっして起きない。
自分の人生に起きる問題は、自分に解決する力があり、そしてその解決を通してより幸せな人生を築いていけるから起きる。
このように考えることによって自分の身の回りに起こることを肯定的に受け止めることができるのではないだろうか。
また、すべて自分の身の回りに起こる原因は自分の内側にあるというのはその通りだと思う。
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