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2020年10月23日 (金)

人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本/稲田俊輔

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 サイゼリヤにはさまざまな魅力があり、その根幹を私は「おいしすぎないおいしさ」であると考えています。「ちょっと待って、おいしすぎないってことはつまりおいしくないってことなんじゃ!?」と思うかもしれませんが、ちょっと違います。

チェーン店の厳しさというのは常に「チェーン店なんて所詮……」という今だに根強い偏見と戦い続けなければいけないという点にある。

チェーン店で食事するとき、私たちは100点満点のおいしさを期待していない。

そこそこおいしければいい、と思っている。

100点満点のおいしさを求めるのであれば、専門店に行く。

チェーン店は70点でよいのである。

しかし、そこで特長を出し差別化しなければ生き残れない。

今やファミレスのチェーン店でナンバーワンのサイゼリヤ。

そのキャッチは次のようなもの。

具やソースが主張しすぎないシンプルな味付け。

ちょうどいいボリューム感。他の料理と組み合わせたり、

みんなで取り分けたり。気分でお選びいただけます。

1行目の文章がまさにキモ。

ひと口食べてハッとなり「おいしい!」となるにはやはりそこには具やソースなどの味付けでそれなりのインパクトがなければいけない。

しかし、この文章ではサイゼリヤとしてはそもそもそこを目指しているわけではないということがはっきりと宣言されている。

「具やソースが主張しすぎないシンプルな味付け」

この短い文章のなかに、サイゼリヤの戦略が凝縮されているのではないだろうか。

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