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2020年11月16日 (月)

定年後の仕事は40代で決めなさい/原正紀

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 過去を振り返りながら、未来の自分を思い描くことで、その未来に適さない選択、判断は自然としなくなるのです。当然、人生で大事な職業選択をすることは、重たいものです。しっかりと自分の「軸」を定めてから臨むのがベストです。その軸を定めるときに必要不可欠なのが、自分自身をしっかりと把握することです。

昭和の時代は、一生一つの会社で勤め上げることが当たり前だった。

しかし、時代は変わった。

変化の激しい時代、一つの仕事を一生続けられると考えるのは夢物語。

変化に応じて自分自身も変えていく必要がある。

多くの人は「自分の軸」を持っていない。

それゆえに、将来への不安を増幅させている。

自分を明確に持っている人は意外と少ない。

将来「自分の特技、いいところを活かして、こうなりたい」と強い思いを持てさえすれば、自然と確かな灯りがともる。

大事なのはそれを自分で決めること。

不本意にぶら下がらないようにしていくこと。

いやいや置いてもらうような残り方は、その後の人生の輝きを失わせてしまう。

これまでの自分のキャリアは満足すべきものだったのか。

何を得て何を成したのか。

今後はどうありたいのか。

そのために何をすべきなのか。

何のために、どう自分は行動するのか。

自分を明確にしていくと、自然とこれらのことがわかり、今後の方向性も決まってゆく。

このプロセスこそが重要であり、できるだけ早くそれを考え始めたほうが、トータルの人生が満足すべきものになっていく。

変えられない未来を不安に思うのではなく、変えられる未来に対して手を打つことが大事。

では、どうやって手を打てばいいのか。

それは自分の未来をデザインすること。

いままでの自分が積み上げてきたキャリアを振り返り、自分の特性、自分の思いを再確認し、この先の自分はどうありたいか。

そのためには、どんなキャリアを積まなければいけないのか。

そうやって自分の未来をデザインする。

つまり、キャリアデザインが自分の未来を変えてくれる。

キャリアをデザインしていくうえで重要なのは、「現在最適」ではなく「未来最適」の状態。

現在の世界の状況を表す言葉として、「VUCA(ブーカ)」というキーワードが世界的に語られている。

Volatility(不安定さ)、Uncertainty(不確実さ)、Complexity(複雑さ)、Ambiguity(曖昧さ)という4つの単語の頭文字でつくられた言葉。

予測不能な不透明な社会を表している。

これは個人のキャリアを取り巻く環境の総称ともいえるもの。

でも、そんな時代だからこそ、「自分の軸」を持つことが大事。

不透明な状況で軸が無かったり、ぶれてしまっては、迷走しかねない。

若いうちの迷走なら、まだいい。

でも年を重ねてからの迷走は、取り返しがつかなくなることもある。

もうひとつは、変化に柔軟に対応すること。

重要なのはその両立。

つまり、軸を持ちながらも変化に柔軟に対応する。

自分の軸があれば、変化に対応しても迷走することはない。

キャリアのなかで自分が意識する軸、これだけは外せないよりどころを「キャリアアンカー」などという。

アンカー=船の碇のように、それがあることで漂流するのを防ぐ。

その軸とは強み、専門性、やりたいこと、こだわり、何でもいい。

自分が信じて賭けられるものを持つことが大切。

「自分の軸」を持つこと。

自分の人生を他人任せにしないこと。

これが何よりも大事な時代になってきたということであろう。

 

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