100%得する話し方/新井慶一
世の中の99パーセントの人は、「人の話を聞いている」と言いながら、実は、「自分が話すことばかり考えている」のです。その証拠に、会話が終わったあと、相手と何を話したか詳細に覚えている人はほとんどいません。
著者は、世の中の99パーセントの人は、会話で損をしているという。
なぜなら、99パーセントの人は会話をするときに、相手の話をまったく聞いていないから。
また、世の中の99パーセントの人は、話の聞き方を間違っている。
大事なことは、聞き手である自分が「会話の舞台から降りて」相手に9割話をさせること。
人は、誰かと話をするとき、1対1であれ1対多数であれ、無意識のうちに相手と同じ舞台に立って話をしている。
この意識を変える。
つまり、相手より自分自身を一段下げて話をすることを意識する。
99パーセントの人は、人の話を聞かず、自分が何を話すかばかりを考えている。
これは、たとえて言うなら、全員が舞台にのぼってセリフを言おうとしている状態。
人は、自分にスポットライトを当ててくれる人に向かって大事な話をする。
人は、自分にスポットライトを当ててくれる人を好きになる。
そして、その人に恩を返したい気持ちになる。
これを心理学では、「返報性の原理」と呼ぶ。
スポットライトは話し手だけに当てる。
これだけで、相手はずいぶん話しやすくなるのではないだろうか。
少なくとも、会話で損をすることはなくなるだろう。
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