« 皇帝たちの中国史/宮脇淳子 | トップページ | 本気で使える経営計画の立て方・見直し方/岡本吏郎 »

2020年12月 1日 (火)

「ゴール仮説」から始める問題解決アプローチ/佐渡誠

Photo_20201126081501

 私の経験からすると、問題解決の早期段階で「ゴール仮説」を作れるかどうかが、何にも増して問題解決の効果・効率を左右すると断言できる。

難しい局面に直面した時、「人をたくさん集める」「考える時間をたくさん使う」という解決策は、安易にリソースを過剰投資してしまう流れを作り、生産性向上には直結しない。

では何をすべきか。

与えられた時間を「制約要素」として捉え、その時間で生み出せる付加価値を高めるように、チームをリードすること。

つまり、時間当たり成果物を最大化するのである。

本書のタイトル「ゴール仮説」から始める問題解決アプローチとは、いかなる問題に対してもまずはゴールの初期的な仮説の立案からスタートし、そこから検証すべきテーマを辿りながら最適解を導いていくというアプローチを指す。

問いに直面した際、

「私はこの問いに対する結論はこうだと思うな」とか、

解決手段を求められているなら

「私ならこういう手段が解決策だと思うな」

「きっとその問題に対してはこういう方策が効くはずだな」

というように、ゴールイメージを早々に持つ。

この際、とにかく情報を広く集めて分析していけば解決策が見えてくるはずだという発想は捨てるべき。

「ゴール仮説」を的外れにしないためには、作業の前段において「真に答えるべき問題=問い」がずれていないかを徹底的にチェックする基本動作も怠ってはならない。

新規性があり、実現可能性も十分に備えているという筋のよいゴール仮説になっているかどうかを常に意識して自身に問い続ける姿勢が大切になる。

仮説とはその後検証して確からしさを明らかにしていくべきものを指す。

検証の仕方も描けない仮説は、単なるアイデアか勝手な思い込みとして片づけられる。

問題解決の早期段階で、筋のよい「ゴール仮説」を作れるかどうかが、何にも増して問題解決の効果・効率を左右する。

チーム個々バラバラに手探りでゴールを探すのではなく、

•最終的にどういう姿に持っていきたいのか

•どの程度のスピードとインパクトのある変革を狙うのか

•具体的にどういう姿になるか

といったゴールの姿をうっすらなりにも思い描く。

それによって、メンバー全員のベクトルを合わせ、当初から全員の進むべき方向性、一人一人の作業の目的や意図をクリアにしながら仕事を進めることにより「考える時間」のロスを極小化できる。

スピードが何よりも重視される昨今、「ゴール仮説」は一つの手法として身に付けるべきだろう。 

« 皇帝たちの中国史/宮脇淳子 | トップページ | 本気で使える経営計画の立て方・見直し方/岡本吏郎 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事