世界でいちばん自分を愛して/中野裕弓
すべては「まずは自分から」なのです。自分を幸せにすることに躊躇する必要はありません。それよりも、それこそが、あなたがインパクトのある活動を続ける原動力になるのです。
本書で紹介する「愛のコーヒーカップ」理論は、「他人よりもまず自分に徹底的に愛を注ぐ。それによっておのずと人生が好転する」という、経験を通して体得した著者の哲学。
自分が満たされると、注いだ愛は自分のカップから溢れ出し、周囲の人をも幸せで満たし始める。
さらに注いでいると、やがて、世界中に幸せが広がっていく……。
つまり、「まずは自分から」という順番。
世界の人が幸せになるには、自分が基本で、自分自身を十分愛で満たして、自分自身が豊かで幸せな気持ちになることが大事。
実は人類共通の、生まれてきた目的が1つある。
それは、「わたしたちは人生を味わいつくし、愉しむためにこの世に来ている」ということ。
苦しむためでも、悲しみのため途方に暮れるためでもない。
「人生を味わいつくし、愉しむため」の人生の基本というべきものが、「愛のコーヒーカップ」。
自分のホンネを大切にし、心地よいと思うことを自分にしてあげる。
落ち込んだり、失敗したときなどは、叱咤激励ではなく、自ら優しくかばってあげる。
何か、失敗をしたとしても、自分を責めるのではなく、ただ、起きたことを冷静に分析すればいい。
そして、善し悪しを裁くのではなく、世の中は人それぞれ、多様性に満ちているから面白い、と思えるようになったら、気分も若返る。
「愛のコーヒーカップ」理論で見るのは物事の肯定的な面だけ。
愛するのは「まずは自分から」というのは確かにその通りだと思う。
そうでない愛はニセモノといってよいだろう。
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