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2020年12月 4日 (金)

上手な心の守り方/枡野俊明

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 どんな困難に見舞われても、心配事が山ほどあろうとも、「なんとかなるさ」と笑ってしまえばいいのです。そこから現状を打開する道が開けます。

心を守るための方法はただ一つ。

それは、心を「強く」するのではなく、「柔軟に」すること。

「物事にはすべて完全・完璧はない」、いいかえれば「どこまで行っても、その先に努力の世界が開けている」というのが禅の考え方。

努力に終わりがないのだから、常に努力が不足しているのは当たり前。

何かうまくいかないことがあるから「努力不足」なのではなく、うまくいこうがいくまいが、さらに努力する余地がある、ということ。

その観点に立てば、うまくいかないからと自分の努力不足のせいにして、落ち込むことに意味はないと思えるはず。

「不完全の完全」を目指すことこそが尊い。

自己評価は「加点法」でいく。

すでにプラスの能力があるのなら、その伸びでマイナス分はカバーできる。

いや、マイナス部分で努力するよりも、結果的にプラスが大きくなる。

それが自分を好きになることにつながる。

落ち込むことがあったときも同じ。

「落ち込むのはみっともない」などと思わず、とことん落ち込んでいい。

であればこそ、早く立ち直ることができる。

大事なのは、落ち込まないことではなく、落ち込んでもなるべく早く立ち直ること。

過去の成功や名声にとらわれることを戒める「放下着」という禅語がある。

過ぎ去った物事はすべて、すっぱりうち捨てなさい、という教え。

人間の価値は本来、「時価」ではかられるもの。

常に「いまの仕事ぶり、生き方」で輝くことだ。

地位が上がるにつれて行動力が鈍り、現場から遠ざかる人が増えるが、それでは成長がストップするだけ。

プライドを捨ててこそ、自分の器が大きくなる。

仕事というのはすべからく「世のため人のため」にあるもの。

ここさえ見失わなければ、やがて数字はついてくる。

「いま、できることをやろう」と。

悩みというのは、悩み続けるのがよくない。

なんでもいいですから行動してみれば、たいていは解決へと向かう道筋が見つかるもの。

それに実際問題、「心配事の九割は起こらない」もの。

心配するだけ損なのだ。

心配している間中、心のなかはザワザワして、行動力も奪われる。

先のことを考える目的は、心配することではなく、いまの行動を決めること。

「こうなったら大変だから、いまこれをやっておく」「こう物事が動いていくのが望ましいから、いまこれをやっておく」というふうに、とにかく行動すること。

それによって、心から心配や不安を追い出してしまうのが正しい心配の仕方。

大事なことは「~でなければならない」をやめること。

心を柔軟にすること。

これに尽きるのではないだろうか。

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