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2020年12月 2日 (水)

本気で使える経営計画の立て方・見直し方/岡本吏郎

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 問題が発生しないようひたすら期待していても、どんどん空気は抜けていきます。経営でも同じです。問題が発生しないようひたすら期待し、同じことを続けていても空気は抜けていきます。ですから、「投企」が必要です。行動を企て、それを投げつけてやるのです。

経営は、連鎖反応の累積だ。

人生同様に一つの行動は繰り返され強化されていく。

繰り返され強化されるのだから、慎重さが必要なのは言うまでもない。

できるならば、すべての活動を意図的にすべきなのだ。

だから、経営計画が必要。

経営計画の目的は、「正の連鎖反応を作り出すこと」。

計画が〈絵に描いた餅〉になりやすいのは、売上増加ばかりにフォーカスすることでマイナスの面が漠然としか見られないこと。

そして、計画実行のために〈必要条件〉の確認ができていないことにある。

そのために条件を揃えないまま遮二無二に突っ走ってしまうことになる。

経営とは、金繰りと人繰り。

仕事のための金を用意し帳尻を合わせる。

そして、人を動かす。

すべてのシーンで、この二つが機能していないと静かに少しずつ組織はボロボロになっていく。

そして、この経営における根幹の二つは、意外にも簡単に機能しなくなる。

経営計画を作るにあたって最も重要で時間をかけなくてはならないのは《現状把握》。

この最初の作業がいい加減になってしまえば、経営計画自体が意味のないものになってしまう。

しかし、中小企業が経営計画を策定するにあたって、《現状把握》が十分にされているということは、ほとんどない。

また、中小企業だけではなく大企業、官公庁などでも同様のケースが多い。

作業は次の三つの手順で進める。

(1)〈気になること〉を抽出する

(2)今年調子の良かった事業が半分になると仮定してみる

(3)(1)(2)をそのままにしておいたら何が起こるか予想する


《現状把握》で最初にやることは、〈気になること〉の抽出。

〈気になること〉は時間をかけて丁寧に出していく。

何となくレベルのこと、私生活レベルも含めて、〈気になること〉を徹底的に出していく。

この作業は、「見たくない現実」を見る手はじめとして行う作業。

はっきり言って、これだけでもいい。

それくらいパワーのある作業だ。

ドラッカーも次のように言っている。

「問題を見つけて明らかにする段階では、いくら時間をかけすぎてもかけすぎることはない」

「問題が何であるかを迅速に決定させることほど愚かで、結局はムダになる助言はない」

確かに経営計画立案にあたって《現状把握》がおろそかにされているのは事実だと思う。

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