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2020年12月10日 (木)

「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉/藤寺郁光

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 「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」

映画「鬼滅の刃」が大ヒットしている。

舞台は大正時代の人喰い鬼の棲む世界。

炭売りの竈門炭治郎は家族を鬼の鬼舞辻無惨に惨殺され、唯一生きのこった妹・竈門禰豆子も鬼と化させられてしまう。

そこに、鬼殺隊の剣士・冨岡義勇が現れ、禰豆子を殺そうとするが、炭治郎は「妹を殺さないでください」と懇願することしかできない。

そんな炭治郎に戦う決意をさせたのは、義勇の「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」という言葉だった。

炭治郎は妹を人間に戻す方法を見つけるため、鬼殺隊として鬼と戦いながら、禰豆子とともに最大の敵である鬼舞辻無惨を倒す道を進む。

こんなストーリーが展開する。

「鬼滅の刃」がヒットした最大の理由は、キャラクターたちが持つ自分の弱さと向き合い、葛藤し、それでも立ち上がろうとする“折れない心”にあるのではないだろうか。

炭治郎と仲間たちは、強敵を倒していくなかで、過去の哀しい記憶、受け継がれてきた感傷的な記憶、時に残酷な記憶を乗り越えていく。

どのエピソードにも人間の強さと弱さ、はかなさが描かれており、登場人物たちの言葉1つひとつに、私たち読み手に向かって発せられているかのような「力」がある。

「鬼滅の刃」がヒットしたのは、今の時代に生きる私たちに共感できる「何か」があるからだろう。

「鬼滅の刃」を観てみたくなった。

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