読む本で、人生が変わる。/中谷彰宏
成功する人と、なかなか成功できない人は、読んでいる本が違います。
成功する人は、成功したから、その本を読んでいるのではありません。
成功する前から、その本を読んでいたのです。
その本を読んでいたから、成功する道に、進んだのです。
読書習慣をつけることで、読書運を上げることができる。
読書運が上がれば、いい本に当たる。
読書運のいい人は、いい本にめぐり合う。
「いい本にめぐり合う」→「人生がうまくまわる」→「また本を読みたくなる」という、いい流れに入っていく。
味わうこと、感じること、考えることが本の楽しみ。
味わって、感じて、考えたことは、覚えようとしなくても覚えられる。
本は「覚える」「暗記する」という読み方から、「味わう」「感じる」「考える」という読み方に変えた方がいい。
線を引くなら、自分と違う意見のところに引いた方がいい。
情報化社会は、自分と違う意見にきわめて弱くなっている。
デカルトは、人間の感情を「驚き」「愛」「憎しみ」「欲望」「喜び」「悲しみ」の6つに分類した。
最初に「驚き」が来ているのが面白い。
あらゆる感情の原点が「驚き」だ。
読書ノートに書くのは、自分が驚いたこと。
本を読むのは、旅行をしたり、絶景を見に行くのと同じ。
大切なのは、その瞬間を味わうこと。
本を読む目標は、心に残る1行に出会うこと。
勝負は、本を読んで心に残る1行があるかないか。
本は、最終的には行動につながらないと意味がない。
本は、究極、電話帳。
かけたい電話番号が見つかったら、電話をかけて終わる。
それ以上先は読む必要はない。
どんな本にも、「これは自分の仕事と同じだな」「待てよ。自分の仕事に置きかえて考えたら、こういうことだな」「ということは、これができるかな」と思える部分がある。
それが一番おいしいところ。
本は、デジャヴ。
会いたい人の本を読んでおくと、その思考回路が自分に入っていく。
結局、人間はそれまで読んできた本の集合体。
残念なことに、お金は本を読んでいない人から読んでいる人へ流れている。
本を読むことで、だまされない側にまわれる。
本を読むことのメリットは、自分が何を知っているかではなく、知らないことだらけだと気づくこと。
印象に残ったのは「本を読む目標は、心に残る1行に出会うこと」ということば。
確かに私自身、本を読んで心に残るフレーズに出会ったとき、得したと思うので、その通りだと思う。
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