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2021年1月17日 (日)

結果を出し続ける人が夜やること/後藤勇人

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 人間の脳は、騙されやすいものです。
 これから起こる未来のことでも、「絶対にうまくいく」と先に決めてしまい、実際の成功を想像すれば、想像上の成功体験であっても、脳は本物の成功体験として認識します。
 つまり、明日は「よい1日になる」と最初に決めてしまえば、実際にいい1日になる可能性が大きく高まるのです。

著者がこれまで出会った、いわゆる成功者と呼ばれている方、結果を出し続けている人たちは、夜だからできること、あえて夜にすることなどをそれぞれ持ち、夜の時間を上手に活用されてたという。

本書では、成功者と呼ばれる一流の人たちの夜の過ごし方を紹介している。

例えば、夜寝る前に必ず鏡を見るという人がいる。

ハーバード大学の研究で、「イライラした時に鏡を見ると精神が安定する」ことが証明されている。

これは、脳科学的にも立証されている。

まず鏡に向かって、今日頑張った自分に「ご苦労様」と声をかける。

次に、その日、よくなかったアクションについて振り返り、「次回はこうしよう」などと、改善案を考える。

感情的にならず、客観的に行う。

続いて、今度はよかったことを思い出す。

「お弁当がおいしかった」「電車がすいていて快適だった」、どんな些細なことでもかまわない。

そして、「今日は頑張ったね」とほめ、感謝する。

これで、終わり。

自分の頑張りをいちばん知っているのは、自分自身。

わかってくれている自分に心から感謝されることで、明日また頑張れる自分になる。

結果を出している人は、どんなに残念な日を送っても、絶対に翌日に引きずらない。

その日のマイナスはその日のうちに、必ずリセットするから。

一流の人たちは、感情をコントロールするのが素晴らしく上手。

結果を出し続けている人は、翌日のスケジュールを確認し、頭の中でシミュレーションしている。

それぞれの予定についてではなく、一日の流れを予習しておく。

先に潜在意識レベルで成功を体験し、想定外が起きる状況をなくしてしまう。

睡眠評価研究機構の代表、白川修一郎博士は、次のように言っている。

「脳は睡眠不足の影響が最も表れやすい器官であり、睡眠不足によって、記憶力や論理的思考力など、脳のあらゆる機能が低下する。疲れた脳から、素晴らしいひらめきは生まれない」

白川氏によると、脳は睡眠中、日中に仕入れた情報を取り出しやすい状態にインデックス化し、起きてからは良質な睡眠でしっかり改善された脳が、しっかり働き、整理した情報(記憶)に対し意外な結びつけを行うことで、斬新なアイデアが生まれやすくなるのだそう。

脳と心を毎晩、しっかり休ませることで、昼間に仕入れた情報を脳に定着でき、アイデアが出せるようになるというわけだ。 

世の中を動かすような偉大な発明や発見は、昼間研究室で根を詰めている時に湧いてくるのではなく、自分の体をリラックスした状態に解き放った後に、突然アイデアとして羽化したものが多いと、ある有名な科学者が以前、話していた。

脳科学者の茂木健一郎氏は、あるインタビューで脳を活性化させやすくする食べ物や飲み物、場所などについて尋ねられた時、「特にこれといったものはありませんが、自分の好きなモノ、場所がいいと思います」と答えられていた。

自分が心地よい環境で好きなものを食べながら出待ちをすることで脳が気持ちよくなってアイデアが生まれるのだ。

そして、意識して、個としての「自分」になる時間をつくる。

1日1回は「自分」になる。

米国のマクスウェル・マルツ博士の著書『サイコ・サイバネティクス』によれば、脳は実際の経験と、頭の中で鮮明に描いた想像上の経験を、区別するのは苦手だと言われている。

想像上の経験でも、実際の経験でも脳は同じような領域を使って情報処理を行うそうだ。

「明日はいい1日になる」

先に決めることで、脳はうまくいく明日のための準備を始める。 

先に感謝することで、「いい出会い」にしてしまうのだ。

人は何歳からでも間違いを正すことができ、何歳からでも挑戦することができる。

夜、どのような過ごし方をするのか?

脳の性質をうまく使えば、明日をコントロールすることが出来るということであろう。。

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