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2021年1月 5日 (火)

本当はこわくない新型コロナウイルス/井上正康

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 交通事故やインフルエンザで毎年5000~1万人も亡くなっていますが、運転禁止令や緊急事態宣言が出されることはありません。シートベルトを締めて安全運転すれば健全な車社会を維持できるからです。日本ではウイルスの実害よりもメディアが煽った恐怖心と情報の暴走による〝インフォデミック〟が政府や国民を過剰反応させ、〝社会的同調圧〟が国民を萎縮させて人災を深刻化させつつあります。

著者は、世界中の最新医学情報を頼りに、約50年の研究生活で培った科学的思考法を駆使しながら、新型コロナウイルスの実像を解析し続ける。

そして、新型コロナウイルスによる被害が欧米と日本では大きく異なることから、新型ウイルスの実害よりもメディアが垂れ流す情報の暴走によるインフォデミック(うわさやデマも含む根拠のない情報が広範囲に拡散し、社会が混乱すること)のほうが、人災として被害をはるかに大きくしていることを懸念する。

2019年の秋に武漢で生まれた新型コロナウイルスは瞬く間に地球の隅々まで広く深く拡散していった。

スペイン風邪以来、100年ぶりに人類が経験したパンデミックは僅か半年間で世界の様相を激変させた。

気がつくといつの間にかあの平和だった日常はすっかり失われていた。

今はマスクなしで外出や入店もままならず、電車にでも乗ろうものなら白い目で睨まれる異様な〝空気〟が日本中に蔓延している。

新型コロナの犠牲者の大半は糖尿病、高血圧、腎臓病、癌など、基礎疾患のある高齢者であり、子供や健康な成人はほとんど見られない。

大変重要なことに、日本での死亡率は欧米の数百分の1であり、日本では海外と異なる対策が必要であることが明らかになった。

新型コロナは健康な日本人には〝少し感染力の強い風邪〟であり、基礎疾患のある高齢者を重点的にケアすることが有効であることも判明した。

現在の緊急課題は「新型コロナを2類の指定感染症から格下げまたは除外する」こと。

さもなければ、毎年リスクの少ない無症状者を隔離して医療崩壊を招き、自粛を強要して社会を混乱させる元凶になり続ける。

日本での感染が始まって時間も経ち、今では新型ウイルスの特色や感染患者の症状も明らかになってきた。

新興感染症では、時間経過とともに明らかになる客観的事実に基づき、過剰反応せずに少しずつ軌道修整しながら対応することが大切だ。

残念なことに、冷静で科学的な視点よりも、メディアが流す情報に翻弄されてきたのが日本の実態だ。

メディアは毎日〝コロナの恐怖心〟を煽り続ける。

「今日は感染者が何人出たか?」にこだわり、1日も欠かさずに〝不確かな感染者数〟を報じ続けた。

こんな異常なことを異常と思わない思考停止状態こそが、今回のコロナ騒動の最大のリスクではないのか。

今、私たちに求められることは、この教訓を生かしてコロナの「次の波」に正しく備えながら、正常な日常生活を取り戻すこと。

「歴史から教訓を学ばぬ者は過ちを繰り返して滅びる」

これは、イギリスの政治家ウィンストン・チャーチルの名言。

スペイン風邪は、ヨーロッパからはるか離れた極東の日本にもやってきた。

当時の日本の人口は5500万人だったが、約2500万人が感染して40万人も亡くなった。

抗生物質が効かないウイルス感染症に対しては、薬による治療が困難だ。

人類と感染症の戦いは今も継続中なのだ。

私たちが子どもの頃から何度もかかってきた〝風邪〟も、ウイルス感染症の一種だ。

〝風邪〟の原因ウイルスには、アデノウイルス、ライノウイルス、コロナウイルスなど、多くの種類があるが、このうち10~15%(流行期は35%)はコロナウイルスのしわざだ。

風邪に特効薬がないことは、古くから知られている。

〝風邪薬〟は、風邪の症状を緩和するものであり、風邪を引き起こすウイルスをやっつける薬は未だにない。

では、どうやって風邪を治しているのか。

そのカギを握るのが「免疫力」だ。

風邪が治るのは、まず自然免疫力でウイルスの感染を防御し、次いで液性免疫で抗体ができてウイルスを撃退し、細胞性免疫でもウイルスや感染した細胞を直接排除してくれるから。

ヒトが病原ウイルスに感染すると、先ず自然免疫と呼ばれる防御系が病原体と闘う。

次に、液性免疫と呼ばれる防御系によりBリンパ球が抗体を産生して病原体を排除したり、細胞性免疫と呼ばれるTリンパ球による病原体や感染した細胞を直接排除する。

これらのリンパ球は病原体の免疫的記憶を維持した状態で長く体内に留まる。

そして、次に類似のウイルスにさらされた際に、速やかに液性免疫や細胞性免疫が再活性化されてウイルスを撃退する。

類似のウイルスによる感染症にはかかりにくくなり、仮にかかったとしても軽症ですむ。

このような免疫反応を「交差免疫」とよぶ。

抗体を持つ人が一定の割合を超えると、その集団にウイルスが侵入しても、人から人へとうつりにくくなる。

その結果、感染は広がらず、流行は抑えらる。

これを「集団免疫」と言う。

ウイルスに対する防御反応は免疫が主体だが、初めてのウイルスに対しては誰も免疫力を持っていない。

しかし、ウイルスに感染するとそれに対する免疫力が形成され、これが免疫記憶として体内に残る。

このような免疫記憶を持った人々が増えてくるとウイルスが簡単に感染できなくなり、感染しても軽症で治って流行も抑えられる。

つまり、ウイルスに対する集団免疫が獲得されたということだ。

コロナウイルスは、「RNAウイルス」の仲間で、1本鎖のRNAという遺伝子を持っている。

RNA遺伝子を持つウイルスは〝変異を繰り返しながら多様性を拡大〟することによって、生存のチャンスを拡げている。

新型ウイルスが次々と出現するのはこのためだ。

日本には古くから4種類のヒト型土着コロナウイルスが住んでいた。

日本の風邪の10~15%ほど(流行期は35%)はこれが原因と言われている。

実際には、2019年の早い時期から武漢で新型コロナウイルスの感染が知られており、日本にもその年の暮れ頃からS型と呼ばれる弱毒の新型ウイルスが入ってきていた。

2019年だけで約1000万人もの中国人が来日しており、その中には武漢の方々も多く含まれていた。

しかし、感染しても大半の人々に症状がないために、当初は誰も気づかなかった。

その後、欧米型のG型やL型と呼ばれる強毒株が約9000人の帰国者とともに成田直行便で日本に入国した。

しかし、それまでに日本人はすでに集団免疫を獲得していたために、強毒株による重症化や死者数は欧米より遥かに少ないレベルに留まった。

これにはBリンパ球が産生した抗体とTリンパ球による細胞性免疫が重要な役割を果たしたと考えられている。

日本と同様に中国人が大量に入国していた韓国、台湾、香港、シンガポールなどでも同様に重症化や死亡者が少なくなったのも集団免疫が獲得されていたことが主な理由と考えられている。

現在発表されている〝感染者数〟は、必ずしも感染の実態を示しているものではない。

厳密に言えば、感染者数は世界中でだれも正確に把握できていない数字。

ウイルスが体内に入っただけでは感染とは言わない。

正確にはウイルスが細胞内に侵入したときに感染者になる。

また、感染しても必ず発症するとは限らない。

発症した患者さんを医師が診断してはじめて〝新型コロナ感染患者〟になる。

ところが、実際にはPCR検査で〝陽性〟になっただけで〝感染者〟とみなされている。

PCR検査は、ウイルスの遺伝子のわずか0・3%程度の断片を鋳型に増幅して検出する方法。

そのために、それが感染力を持つ強毒型や弱毒型のウイルスのものなのか、それとももはや感染力を失った残骸に過ぎないのかは区別できない。

〝感染者数〟を絶対視すべきではない。

私たちは、毎日発表される〝感染者数〟に右往左往せず、一応の目安程度に考えて対応することが大切だ。

一方、死者数は解釈などによって影響されにくい値であり、これに関しては実数値に近いと考えてよい。

京都大学の上久保靖彦教授や吉備国際大学の高橋淳教授らは、新型コロナウイルスの種類や感染する時期によって集団免疫の獲得や重症化が大きく影響された可能性を報告している。

日本では古くから土着の風邪コロナウイルスが住み付いており、これに加えて第1波として弱毒のS型やK型が上陸して液性免疫や細胞性免疫が活性化され、55%以上の国民が集団免疫力を獲得したと推定されている。

このために欧米からの帰国者とともに入ってきたG型やL型の強毒株に対する被害も強く抑制されたと考えられる。

京都大学の山中伸弥教授が述べた〝ファクターX〟とは〝土着のコロナによる毎年の免疫的軍事訓練と新型の弱毒コロナ株による集団免疫の強化による感染への抵抗力〟だったのだ。

これらの事実は、新型コロナによる重症化や死亡率には、厳しいロックダウンなどよりも民族や地域による差がはるかに大きいことを示唆している。

新型コロナウイルスは「ヒト→ヒト感染」よりも「ヒト→モノ→ヒト」の感染ルートが重要であり、同時期にヒトが密集しなくても、感染者によって汚染されたモノを後から触っても感染することが明らかになっている。

日本で「3密回避」「接触8割減」「営業自粛」などを厳しくしてもPCR陽性者が減らないのは、「感染が人同士の接触密度と相関しないこと」を示唆している。

日本と東アジアの死者数が顕著に低い理由はなんだろうか。

ウイルスとの攻防で、重要なカギを握っているのが「交差免疫」と「集団免疫」だ。

日本や東アジアには古くから土着のコロナウイルスが住み着いており、〝風邪〟の原因ウイルスとして、子どもの頃から何度も感染してきた。

つまり、東アジアの民族は長い間土着のコロナウイルスと共存しながら生活してきたので、コロナウイルスに対する抵抗力のある集団が多くなっているのだ。

土着の風邪コロナに感染しながら免疫力を獲得してきたために、同じコロナ仲間の新型ウイルスに対しても、ある程度の免疫力を発揮することがでる。

このような働きを「交差免疫」と言う。

ワクチンでは弱毒化した病原体や死菌を人体に接種する。

言ってみれば、最初に弱毒株を感染させるような方法だ。

ワクチンを接種すると体内で免疫力ができ、次に実際の強毒な病原体が入ってきても、その防御力で排除できる。

新型弱毒株がワクチンのような働きをして免疫力が強化され、次に入国した強毒株に対しても有効に働いたと考えられる。

日本人は古くからの土着コロナによる免疫の〝軍事訓練〟に加え、今回の新型弱毒株で免疫反応が強化され、これにより強毒株に対しても強い抵抗性を示したと考えられる。

潜伏期間が短く、飛沫感染が主な感染経路のインフルエンザなどでは、「3密回避」が有効な対策になる。

しかし、ドアノブや便座などのモノを介して感染する新型コロナでは、3密回避の効果は極めて限定的だ。

休校措置、3密回避、緊急事態宣言、東京アラート、営業自粛などは〝壮大な空振り〟であり、ウイルスに対する恐怖心を煽って未だに経済的混乱を深刻化させている。

春の新型ウイルス収束の本当の立役者は、日本人が獲得した集団免疫力だった。

免疫力が低下するとウイルスが肺の奥まで侵入し、血管の細胞に感染して血液を凝固させる。

これで生じた血栓によって、肺では呼吸困難を引き起こす。

今回の新型コロナ感染者の中に、重篤な肺炎の方が多いのはそのためだ。

また、血栓が血流に乗って運ばれて様々な組織で血管を詰まらせる。

血栓が詰まる部位によって、脳梗塞、下肢血栓症、川崎病などの症状が現れる。

体内にウイルスや細菌などが侵入すると免疫細胞が反応し、これを体外に排出しようとする働きがある。

このように生体が自らを防御するしくみを「免疫応答」と言う。

血中の抗体が低下してもワクチンの効果や感染した記憶は残るので、感染によるリスクは初回感染よりもはるかに小さくなる。

これはTリンパ球による細胞性免疫でも同様。

言ってみれば「免疫のメモリーバンク」があるのだ。

この免疫的記憶は、過去に遭遇したあらゆる異物(病原体の抗原)を記憶している。

このメモリーを持ったリンパ球の数はわずかでも、全身のリンパ節や脾臓などに存在している。

そして、ウイルスなどの異物が侵入してくると猛スピードで数を増やして臨戦態勢に入る。

たとえコロナウイルスに対する血中抗体が低下していても、コロナウイルスの仲間が侵入してきたらすぐに応答して免疫反応を発揮できるのだ。

私たちが毎年のように風邪をひいても、軽くて速やかに治るのはこの免疫記憶のおかげだ。

SARSにより中国や韓国で8000人もの死者が出た際に、近隣の日本では1人の死者も認められなかった。

この事実も日本人がコロナウイルス仲間に対して強い交差免疫力を持っている可能性を示唆する。

古くから日本に住み着いていた土着コロナの交差免疫反応が関与した可能性が考えられる。

日本人の多くはお酒を飲むと顔が赤くなるが、欧米人の大半では顔色は変わらない。

これは両民族のアルコール代謝酵素の遺伝子が異なるからだ。

同様に、ウイルスなどの病原体に対する免疫反応にも民族によって違いがある。

健康な日本人には新型コロナウイルスに対する集団免疫力があるので、感染しても無症状や軽症で経過する場合が圧倒的に多く、ワクチンは必要な職種や患者さんに限定して慎重に使用するのがよい。

新型コロナが内皮細胞に感染すると、内皮細胞が障害されて炎症を誘起するサイトカインが大量に分泌され、これにより免疫反応が暴走することがある。

これがサイトカインストームだ。

サイトカインストームが起こると全身の血管内で血液が凝固するDICと呼ばれる血栓症になる。

これにより全身の臓器が障害されて死亡するリスクが高くなる。

新型コロナの本当の病態は全身性の血栓症であり、これが肺の血流を阻害して呼吸困難を引き起こす原因となる。

サイトカインストームは全身性の病態であり、肺のみならず、腎臓、肝臓、心臓、脳などの大半の組織の機能が障害される。

障害される臓器により様々な症状が出る。

新型コロナウイルスに対してリスクの高いのは、がんの化学療法を受けておられる方、糖尿病や生活習慣病のある高齢の「免疫弱者」であり、これらの方々を集中的にケアする必要がある。

反対に、若年層や働き盛りの世代は極めてリスクが低いので、自粛などで社会活動を抑えず、適切な感染予防策を講じたうえで、しっかりと経済活動をすることがバランスのとれた対処法だ。

インフルエンザも毎年秋の終わりごろから流行しはじめ、2月ごろにピークを迎えて桜の開花前に収束していく。

インフルエンザには毎年数千万人が感染し、約1万人が死亡している。

ところが、2019~20年の冬は、インフルエンザの感染者が前年と比べて著しく減少した。

今回の新型コロナウイルスでは9月2日時点で約1327人が亡くなられましたが、例年に比べて1月から3月までの死者数(超過死亡数)は約1万人少なくなっている。

この結果はウイルス干渉によりインフルエンザでの死亡が大きく抑制されたことを反映していると考えられる。

大半の健康な人がやるべきことは非常にシンプル。

それは通常の感染予防法として、私たちがこれまでやってきた手洗いやうがいなど。

これに加えて、新型コロナでは「鼻洗浄」がおすすめ。

PCR検査でも、ウイルスの付着を調べるために鼻粘膜のサンプルが用いられる。

鼻粘膜のウイルスを鼻洗浄で除去することによりウイルスの侵入を軽減できる。

さらに付け加えたいことは、「トイレの洗浄や消毒」。

コロナウイルスの受容体であるACE2は、小腸に最も多くある。

大事な点は、ウイルスも便と共に体外に排出されるので、トイレで感染する可能性が高いこと。

高齢者が外出を控えても、家族の中で若者や成人が外からウイルスを持ち帰れば、トイレを介して家庭内感染を起こす可能性がある。

事実、今回の新型コロナでは自粛の直後に感染者が一時的に増加する現象が世界的に知られている。

国民もメディアや政府の言うことを鵜呑みにせず、不毛な過剰反応を繰り返すことなく、客観的な情報に基づいて自分の頭で考えて行動することが何よりも大切だ。

今回のコロナ騒動では、諸外国に比べて日本のPCR検査数が圧倒的に少ないことから、「オリンピックを開催するために実際の感染者数を少なく見せる目的で検査を抑制しているのではないか?」と国内外から指摘されていた。

メディアや専門外の方々は「韓国や台湾などと比べて検査能力が低いのは日本の恥だ」などと感情的になったり、「PCR検査を増やして全国民を検査すべきである」とヒステリックに主張する研究者まで出てきて、ますます混迷を深めている。

しかし、もし1億人以上の無症状の国民をPCR検査すれば、数千万人もの偽陽性や偽陰性が出ることになる。

これでは検査した意味がなくなり、時間と労力と莫大なコストが無駄になる。

感染力を失ったウイルスの断片でも〝陽性〟とされてしまい、それがどのようなタイプの遺伝子を反映しているかはわからない。

このような問題を抱えたPCR検査を無症状の健康人に行うと、〝陽性者〟という数字がひとり歩きして国民の不安を煽るだけの結果になる。

今、まさにこのような混乱が日本中を迷走させる主因になっている。

物事を俯瞰的に捉えて、より多くの人々に利益をもたらすバランス感覚を養うことが大切。

これは狂牛病の食肉検査などでも同じであり、日本人に特有の完璧主義は危険な要素をはらんでいる。

コロナウイルスに対する日本人の免疫特性や抗体の特色を網羅的に解析することにより、やがて再来する「次の波」に対して、過剰反応せずに必要かつ有効な科学的対策を準備しておくことが、日本政府や医学研究者の緊急の課題だ。

検査数を増やせば大都市以外でも陽性者数は増加する。

陽性者数と検査数の比を見れば陽性率が少し増加しているが、その大半は無症状の若者。

これもメディアに煽られた恐怖心が創り出した〝幻影〟だ。

すでに集団免疫が確立されている日本では大騒ぎする問題ではない。

飲食店などでは利用者の人数制限や営業時間の短縮などが強制されているが、これらには医学的な根拠はなく、無駄な過剰反応。

大騒ぎしない飲み会や静かな会食は何の問題もない。

「コロナの恐怖」を煽り続けたマスメディアは、欧米や南半球に比べて日本を含む東アジア諸国が、感染者数や死者数でも圧倒的に少なかったという事実をどのように受け止めているのだろうか。

これまでの半年間の政府の対応、多くの専門家の発言、およびメディアの報道などは、いずれも俯瞰的視点に欠け、科学的羅針盤を持たずに迷走し続けていると思わざるをえない。

今、その対応を反省して国政の舵を正しく修正することが、緊急の課題だ。

今回のコロナ騒動では医療崩壊の可能性も危惧されが、その主因は新型コロナを「2類の指定感染症」に指定したことだった。

2類の指定感染症では症状の有無や重症度とは無関係に元気なPCR陽性者などを「感染症指定医療機関」で隔離する義務が生じる。

しかし、現時点でのウイルス特性や臨床像を総合的に判断すると、早急に「2類指定感染症」から除外するか格下げする必要があることが明白だ。

日本では毎年数千万人が季節性インフルエンザに罹患して約5千~1万人が死亡している。

交通事故でも毎年約5000人の命が失われている。

しかし、インフルエンザで緊急事態宣言が出され、交通事故に対して運転を全廃することはありえない。

シートベルトを締めて安全運転すれば、健全な車社会を維持できる。

この「コロナ恐怖症」こそが、新型コロナウイルス騒動の最大の元凶であり「失敗の本質」だ。

「コロナ恐怖症」から1日も早く脱却し、「失敗の本質」を見つめ、「失われた日常」を取り戻すことが大切だ。

すでに集団免疫力を獲得している日本では、MERSのような猛毒新型変異株が誕生しない限り、大惨事にはならないと考えられる。

「3密回避」や「ステイホーム」が声高に叫ばれて文化活動や経済活動が大きく抑制され、日本はすっかり元気を失ってしまった。

マスコミの報道をうのみにせず、正しい知識に基づいて、自分の頭で考え、正しく恐れること。

今こそ、このことが求められているのではないだろうか。

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