« スマホ人生戦略/堀江貴文 | トップページ | 繁盛店に「職人」はいらない/坂東誠 »

2021年2月 9日 (火)

アドラー人生の意味の心理学/岸見一郎

Photo_20210202080201

 アドラー心理学の特徴は、あらゆる対人関係は「縦」ではなく「横」の関係にあり、人と人とは対等であると考える点にあります。

アドラー心理学の特徴として挙げられるのが、人は誰もが同じ世界に生きているのではなく、自分が「意味づけ」した世界に生きていると考えること。

同じ経験をしても、意味づけ次第で世界はまったく違ったものに見え、行動も違ってくる。

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。

われわれは自分の経験によるショック──いわゆるトラウマ──に苦しむのではなく、経験の中から目的に適うものを見つけ出す。

自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって、自らを決定するのである。

そこで、特定の経験を将来の人生のための基礎と考える時、おそらく、何らかの過ちをしているのである。

意味は状況によって決定されるのではない。われわれが状況に与える意味によって、自らを決定するのである。

アドラーのいう「目的論」では、ある人と関係を続けたくないと思うことが、欠点を見つけることの目的。

長所を見つけ、好きになるのは、その人との関係を始めたいという目的があったから。

なぜ好きになったか、嫌いになったかという原因(理由)を相手の中に見つけようとすることが、先ほどのアドラーの言葉の中にある「経験の中から目的に適うものを見つけ出す」ということ。

アドラーは、この世界、人生、自分についての意味づけを「ライフスタイル」と呼んだ。

自分のことを自分がどう見ているか(自己概念)、他者を含む世界の現状についてどう思っているのか(世界像)、自分および世界についてどんな理想を抱いているのか(自己理想)──この三つをひっくるめた信念体系がライフスタイル。

よく「過去は変えられない」という。

しかし、過去の意味は変えられる。

そして過去の意味を変えることによって、現在と未来も変えられる。

そのように考えることが大切なのではないだろうか。

« スマホ人生戦略/堀江貴文 | トップページ | 繁盛店に「職人」はいらない/坂東誠 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事