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2021年2月17日 (水)

「考えすぎない」人の考え方/堀田秀吾

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 考えることはいいことなのですが、これがいきすぎると迷って決断ができない、一歩を踏み出せない、思い悩んでしまう、といった弊害を生み出す原因にもなります。
 考えすぎることで行動がしにくくなり、場合によっては心身の病気にもつながってきてしまうのです。
 つまり、考えることは諸刃の剣でもあります。

考えることは重要だ。

しかし、考えすぎることは多くの弊害をもたらす。

たとえば、こんな研究結果がある。

◆不安やネガティブな感情は、考えごとをするほど強くなる―――ミシガン州立大学モーザー

◆情報が多いほど、時間をかけるほど、人は合理的に判断できなくなる―――ラドバウド大学ダイクスターハウス

◆忘れっぽい人、ものごとをざっくり記憶する人のほうが思考力は高い―――トロント大学リチャーズ

◆考えないようにしようとするよりも、行動で打ち消したほうがいい―――カンザス大学クラフト

◆「やる」か「やらないか」の決断は、コインで決めても幸福度は変わらない―――シカゴ大学レヴィット

◆考えているときよりもぼーっとしているときのほうが脳は効率よく働く―――ワシントン大学レイクル

◆過去のことを思い出すほど脳は老化していく―――理化学研究所木村◆優秀な人ほど、優秀な人のマネをして行動や思考を効率化している―――南デンマーク大学アナリティス

◆「フェイスブックをやめる」など入ってくる情報を減らしたほうが幸福感も増す―――コペンハーゲン大学トロムホルト

などなどの研究だ。

これらに総じて言えるのは、「考えすぎないほうが、行動力や幸福感が高まり、仕事や人生にいい影響がある」ということ。

やると決める、やらないと決める、そうして腹をくくることが結局のところ人生の満足度を大きく左右する。

過剰な比較をなくす一番の方法は、「そもそもの情報量を減らす」こと。

トロント大学のリチャーズらによると、ものごとの記憶はすべてを詳細に覚えるのではなく、ディテールは忘れてざっくり記憶したほうが意思決定が早くなると報告している。

というのも、脳のキャパシティーには制限がある。

より重要なことを判断するためには、このキャパシティーは空けておいたほうがよいのだが、細かいことを記憶するとキャパシティーがいっぱいになり、柔軟な思考ができなくなるというわけだ。考えることはどうしてよくないのか?

本書はそれを科学的なアプローチで解明していることろが面白い。

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